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若年者就業の経済学
 
 

若年者就業の経済学 [単行本]

太田 聰一
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

不況を理由に企業が採用を渋ると将来の経済を担う層に隙間ができ、世代間格差、納税、婚姻、頭脳流出など大きな社会問題に発展する。わが国の今後を考える上で重要な若者の就業と意識についてつぶさに概観した秀作。

内容(「BOOK」データベースより)

若者の就業機会は本当に「一度だけ」しかないのか?専門訓練を積まないフリーターや無業に留まっている「就職氷河期世代」がそのまま中高年層へと進めば、わが国の経済基盤は根幹から脆弱化する。いかにそれを防ぐか。「新卒一括採用」は日本企業にとってどのような意味を持っているのか。喫緊の課題となっている若者と働く現場との関係をトータルに概観する。

登録情報

  • 単行本: 300ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2010/11/19)
  • ISBN-10: 4532133955
  • ISBN-13: 978-4532133955
  • 発売日: 2010/11/19
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
ここのところ、新卒者の就職難が報道される機会が目立っている。
若者を中心とした非正規雇用問題も相変わらず改善のめどは立っていない。

これら、日本の雇用をめぐる激震への処方箋について書かれた書物は数多いが、その背景となるデータとなるといささか心もとない。

本書は、それら議論の背景となる統計データから、ひとつひとつ詳細な分析を試みたものである。

通説通りの裏付けとなるようなデータから、意外な面を示すデータまで幅広い。
たとえば、「若年層の雇用は、景気の変動を受けやすい。」というのが、半ば通説のようになっているが、実態は若年層よりも中高年層のほうが景気の変動を受けている。もちろん、新卒一括採用というシステムは維持され、将来の業績予想が企業の採用行動に影響を与えるという分析もなされてはいるが。

現状と課題を読み解くにはよくできている。
ただ、正規と非正規の問題など最終章で若干触れらてはいるものの、これら課題への対策や処方箋まで踏み込んで議論を展開していただければ、さらに深いものとなったのではないか。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 雇用問題が深刻化しているが、本書はとくに若年者の就業問題に焦点を絞って分析、提言している。当該問題について、詳細な検討がなされ、類書にない成果が盛り込まれている。
 前半では若年雇用のマクロ的分析がなされている。まず若年雇用問題がなぜ「問題」なのか、若年層の雇用と賃金が長期不況下でどのように変化したのかが、考察、分析され、ついでフリーター、ニートの定義、両者の特徴が浮き彫りにする作業を挟んで、若年雇用の問題点が、中高年のそれとの対比で、時系列的解析の成果が示されている。
 さらに、学校卒業時の労働市場の状況について、それ以降の賃金、雇用、離職行動に及ぼす影響の分析(「世代効果」分析)、日本企業の新卒一括採用の慣行の問題、労働者間の代替関係と若年雇用の関連、地域の若年労働市場の多様性、「若年者の育成」という観点から見た学校教育と企業内訓練との関連が細かく検討されている。
 最後に若年雇用対策の諸施策が整理されている。このように、扱われている問題は焦点が絞りこまれ曖昧さがないが、論点はこの範囲でも多様で、複雑である。著者はこれらを「国勢調査」「労働力調査」「就業構造基本調査」「学校基本調査」、各種アンケートなどのデータをもとに、主として回帰分析を駆使して、意味のある結論を導出し、検討に値する提言を行っている。上記の検討事項のそれぞれについて各章に、要約とまとめが付してある。
 内外の研究成果を十分に咀嚼し、前提としながら、独自の実証分析を行っている真摯な姿勢が好ましい。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 三山
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 本書は、社会学ではなく経済学の立場からの分析を通して、企業や
学生の平均的な行動を明らかにし、在るべき方策庵を提示しています。
 私も含め回帰分析に馴染みのない人には解かりにくい部分もあります。
しかし、高齢者就業の問題同様、若年者就業の問題も日本(経済、福祉、
教育その他)の今後に大きな影響をもたらす事は疑いありません。
雇用・教育に関心のある方には一読をお勧めします。
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