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若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語
 
 

若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語 [単行本]

ジョー・プライス , 山下 裕二 , 鈴木 理策
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

若冲コレクター、ジョー・プライス氏の半生
若冲の絵のコレクターとして世界的に有名なジョー・プライス氏のこれまでの半生をインタビュー形式でまとめた一冊。「葡萄図」との出会いで啓示を受け、ついに日本で展覧会が開催されるまでの軌跡を語り尽くす。

内容(「BOOK」データベースより)

ありがとう、ジャクチュウ。あなたの絵に出会って、私の人生はすっかり変わってしまった。オクラホマ出身のアメリカ青年がいかにして世界的な伊藤若冲コレクターになったかを語り尽くす。

登録情報

  • 単行本: 274ページ
  • 出版社: 小学館 (2007/6/14)
  • ISBN-10: 4093877130
  • ISBN-13: 978-4093877138
  • 発売日: 2007/6/14
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By 左党犬 トップ500レビュアー
形式:単行本
「プライス・コレクション」の生みの親、アメリカ人ビジネスマンのジョー・プライス氏の若き日の若冲(じゃくちゅう)との出会い、コレクションを築き上げてゆく中での苦労と苦難、そして何よりも若冲と出会えた喜びの半生が、よきインタビュアーによってて引き出された本。
 インタビュアーが"日本美術応援団"の山下裕二教授であることもあずかって大きいものがあろう。

 若冲とは、江戸時代後期、京都の日本画家・伊藤若冲のことである。
 いまでこそ若冲はかなり人気のある存在となっているが、プライス氏が再発見するまで、日本でもほとんど埋もれた存在であった。
 2006年には、東京と京都など日本各地で大規模な「プライス・コレクション」展が行われ、私自身も若冲には大いに魅了された。

 しかしながら「出会い」というのは、突然やってくるものだ。ほとんど神秘的としかいいようがない。プライス氏の場合も例外ではない。
 メルセデスのスポーツカーを買うためのカネを用意してニューヨークに来たカネ持ちの青年が、父親の友人であり、かつて帝国ホテルの設計も行った建築家フランク・ロイド・ライトに連れられて入った日本画廊で出会った1枚の日本画に魅了され、逡巡した末に大枚はたいて購入してしまったことから物語が始まる。

 その時は日本には一回もいったことがなく、もちろん日本語も読み書きもしゃべることのできない、日本文化に関心をもつ人の多い東海岸でも西海岸でもない、中西部オクラホマ出身のアメリカ人。
 コレクションを始めてから20から30年は、日本美術について語り合える友もなくまったくの孤独であったという。そんなプライス氏を支えたのもまた若冲をはじめとする埋もれた日本画家の作品たちと京都出身の日本人の妻であった。

 この「出会い」は、プライス氏にとってだけでなく、若冲にとっても、日本人にとっても、本当に稀有な、素晴らしい出会いであった。
 プライス氏によって「発見」されなかったら、若冲もこれほど日本でも知られることがなかっただろうし、またわれわれも画集や実物を通じてみることもなかったであろうから。

 これは「出会い」の喜び、素晴らしさについての本でもあるのだ。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
近年富みに注目を浴びている伊藤若冲ですが、その絵画を論じる際にはいつも、若冲や江戸時代の絵画収集家としてプライス・コレクションが登場します。このプライスという人は何者だろうか、と不思議に思っていました。
そんなおり、たまたまそのプライス氏の半生を聞き書きした本書と出会いました。明治学院大学芸術学科教授の山下裕二氏がインタビュアーで、本文構成は菅谷淳夫氏です。読みやすく興味深いエピソードが満載されていましたので、あっという間に読了しました。

冒頭に兵庫県の香住にある大乗寺の障壁画での一こまがカラーで掲載されています。長澤蘆雪の『群猿図』や円山応挙の最晩年の傑作『松に孔雀図』の前でのプライス氏の鑑賞態度から絵画に対する愛情が一杯感じられました。

後半に書かれているプライス氏の解説によるプライス・コレクションも興味を惹きました。伊藤若冲の『雪芦鴛鴦図』『虎図』『旭日雄鶏図』に共通する他の江戸時代の絵画と一線を画す異端とも言える特異性が、かえって新鮮でポップアートの色彩を帯びています。カラーでも掲載されている有名な『鳥獣花木図屏風』六曲一双の独特の画風を現代人が評価するのは当然でしょう。
プライス氏の審美眼の確かさと先見性に感服しましたね。
戦前の日本画壇において低い評価しかされず忘れ去られていく運命にさえあったこれらの絵師の魅力を再発見したと言えるプライス氏がいるからこそ、幅広い作品への本来的な価値の評価につながったのでしょう。

191頁の若冲の肖像画と192頁の写真でのプライス氏の表情とを見比べると実に2人ともよく似ています。本書のタイトル「若冲になったアメリカ人」は名実ともにその関係性を表わしていました。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ライド VINE™ メンバー
形式:単行本
読後はとにかく、昨年、東京国立博物館の展示会に行かなかったことの後悔ばかりが立ちました。
プライスさんの若冲をはじめ日本画家の作品に出会ったときの驚きについて読むにつれ、写真ではなく本物が観たいと思いました。

インタビューでは、トラブルも含め、作品を集めてきたプライスさんの喜怒哀楽が垣間見れます。損得感情が見えず、真贋に拘り過ぎない姿勢に非常に好感を持ちました。

作品解説は平易な言葉で「何故自分がこれが好きなのか」を語っていて、ますますプライスコレクションに触れたくなります。
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