大嶋みち子様。
1962年7月から1963年6月擱筆されるまでの日記が刊行されておりましたので、拝読させていただきました。大好きだった河野実さんとお優しい父上様、母上様の「思い出」が付記されておりました。また、出版社からの「特別付録」に中学、高校の旧師、主治医のK先生のみなさまのお言葉も載せられておりました。
わずかなページのなかにぎっしりと、大嶋みち子様の現実を直視された思料の深さ、時に見せられる「大陸的な」おおらかさと茶目っ気に触れることができました。私には悲壮感ばかりがございましたが、自己の生きる意味を追求し、自己に立ち返り、生命に律動を与えようとされていらした一日一日の移ろいを読ませていただき、少々気を取り戻すことができました。
付箋を付けながら、私なりに教えられるページに18枚貼らせて頂きました。折に触れて、再読させていただきたいと存じます。ラジオの英語会話、私も松本亨先生が講師を交代される1972年まで聞いておりました。マイクに吹きかかる松本先生の声と自然体の英語指導でしたね。大嶋みち子様が亡くなられてから10年も続いていたのですよ。生きていらっしゃれば、英語の話せる64歳のジャーナリスト。まだまだ、これからますますペンに磨きがかかる頃ですね。
多くの二十歳(はたち)の方々に、そして年頃の娘さんを持つ親御さんにもご一読いただきたいと思います。翌年開催された東京オリンピックを天上界でご覧になられた大嶋みち子様へ。
合掌。