内容説明
鮮やかな新解釈! ジョイスの新訳決定版
あの難解とされた名作はこんなにも面白かった! 詳細な注、古今東西の芸術・文明を俯瞰した解説も含む、“ジョイス学者"丸谷才一の研究と翻訳の集大成となる新訳決定版。今まで手を出さなかった方も是非!
内容(「BOOK」データベースより)
『ユリシーズ』へとつながる、ジョイスの半自伝的小説。彼の主人公は神話の発明家ダイダロスの末裔である。あるいはすくなくともダイダロスの末裔であらうとする。鳥でも天使でもない者が飛ぶことができるのは、言葉によつて思考し、表現するからである。ジョイスはイギリスの属国アイルランドの一人の男の子が言葉に執着しながら育ち、やがてキリスト教の信仰から離反し、イギリスの帝国主義からもアイルランドのナショナリズムからも独立し、言葉によつて立つ文学者にならうと決意するまでを、言葉をめぐる問題を中心に言葉で書いた。自由と脱出は飛びかける者の特性である(訳者解説「空を飛ぶのは血筋のせいさ」より)。