(自分は、子供の頃10年程習っており、以後は独学で弾いている程度です。)
表紙の帯に「小澤征爾氏推薦」と書いてあったのが購入のキッカケだった。
独学者にとってテクニックの習得と向上は常に悩まされてきたが、
この本を読んで、大抵の不安が解決された。
本書は、自由さ・足かせのない音、演奏、音、リズム、様式、テクニック、練習方法
で大まかに構成されている。
そして、音楽という数字では表現できないものに対して、
それに必要なものをなるべく定量的・定性的に説明している。
また、なぜいいのか・ダメなのかをしっかり説明しているため、妙にストンと納得できる。
(巻末にピアノの構造を説明しており、これも理にかなっている)
例えば、短い音には決してアクセントをつけない、アルペジオはpで開始する、
など他の演奏本では曖昧な説明を的確に指示している。
説明に無駄がないため、ページ数は僅か115程度。だが、その密度は計り知れない。
ただ、不足している部分もある。様式・作曲家についてである。
これに関しては、「
こうすればピアノは弾ける-日本人の手のために-」
を参考にしていただきたい。この本もおススメであり、
ピアノの構造と日本人の手を基軸として、定量的・定性的説明を心がけている。
この2冊が暫定として2大教典となっている。
この本を読み終えたとき、「あと必要なのは、本人のやる気だけだな」と
不覚にも思ってしまった。一読してみれば、必ず上達の糸口を見つけられると思う。
以上、趣味ピアノのひとり言である。 By雪