表紙の写真で「かっこいい」と思い手に取りました。苔盆という単語すら今回はじめて知ったような初心者に、写真たっぷりで「苔盆景」の魅力を教えてくれる本です。
苔盆景とは、苔がメインで樹木や山野草が従になっているところが盆栽と違うそうです。また作ったその日からその景観を楽しめるところが違うといいます。(盆栽は松の曲がり方などの剪定に10年から何百年とかけて完成させる)苔玉のようなモダンなものではなく、枯山水のイメージです。
この本では、小鉢・流木・水などを使った苔盆の色々なアレンジを大きな写真でみせてくれます。また苔の種類と特徴などについても丁寧に教えてはくれます。でもこの1冊で、実際苔盆を作ることは難しいです。ハードルが高すぎます。とりあえず作り方は乗っているけれども作り方まで含めてイメージでしかありません。私の最初の苔盆は、できあがったものを購入することになりそうです。
本の最後の章、(とはいっても本書の1/3を占めるボリューム)では苔庭例さんとして東福寺や雪舟の庭など大きな苔庭の紹介と、「手軽にできる坪苔庭」の作り方があります。これがまた夢が膨らみました。東福寺の美しい庭の写真をみたあと、ほんの一角でも苔庭が自分のうちの日陰部分(例えば水道メーターなどがあったりするような家の裏)にも作れるんだ、と思わせてくれる紹介でした。
この本では実際作ることができはしないかもしれませんが、苔の魅力を伝えてくれる本でした。