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芸術闘争論
 
 

芸術闘争論 [単行本]

村上 隆
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本芸術界の欺瞞の歴史と、その安楽な生き方と、闘う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

村上 隆
アーティスト。有限会社カイカイキキ代表。1962年、東京都に生まれる。1991年、「TAKASHI,TAMIYA」でアーティストとしてデビュー。1993年、東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。1994年、ロックフェラー財団のACCグラントによる招待を受け、ニューヨークに滞在。1998年、UCLAのアートデパートメント、ニュージャンル科客員教授招聘。日本の芸術の本質を探る試みである「Superflatプロジェクト」は、Part1「Superflat」展が、2001年ロサンゼルス現代美術館等をはじめアメリカを巡回し、2002年パリのカルティエ財団美術館でPart2「Coloriage(ぬりえ)」展、2005年のPart3「Little Boy」展と続いて完結した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 292ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2010/11)
  • ISBN-10: 4344019121
  • ISBN-13: 978-4344019126
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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36 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nacamici トップ1000レビュアー
昨今「グローバル人材」なる言葉をよく聞くが、その定義はひどくあいまいで「世界に通用する日本人」とか「世界に認められた日本人」などと言い換えたところでまだよくわからない。本書は芸術界におけるグローバル人材を定義し、世界で戦える日本の芸術家になるためのものの見方、考え方、行動の仕方を書いたものである。その内容は、芸術界のみならず、外交、経済、科学技術など、あらゆる分野で通用する。このことはあらゆる分野に「グローバル人材」が不足しているという現実の裏返しであること、そしてその根っこにある原因が同じであることを物語っている。村上がいうところの「自由真理教」がその正体だ。「戦後の日本人は、首輪をつけられないで育てられてしまった犬のようなもの」と村上は言う。です。「『自由』という名の野良犬」であると。ここでいう首輪とは、最高峰の戦いが行われる場におけるルール、のことである。そのルールを無視し、拒絶し「自分らしさ」にこだわることが自由だと勘違いしている。その「怠惰と欺瞞」に鉄槌を下しつつ、手を差し伸べて、一緒にがんばろう、と檄を飛ばしているのが本書である。

「世界のルールを拒絶することで、社会とつながる自由、世界に出て行く自由、世界のアートシーンで活躍する自由を失っている」という村上の言葉は、いまの日本のおそらくいかなる分野で仕事をしている人間にも重く響くことだろう。「ガラパゴス」などと自虐的になっている暇があったら、近代の歴史、地政学を学び、自分の立ち位置を確認し、敵を研究し、戦略を立てろ、というわけだ。他の多くの分野とおなじく、現代のARTのバトルフィールドは、英米がその文脈をつくった資本主義経済である。貧しさとの闘いではなく、豊かさとの闘いなのだと村上は断言する。地球上においては貧困はまだ大きな問題であるが、それはグロテスクなまでに肥大した富の問題と切っても切り離せない。環境、伝染病、地域紛争といった問題も資本主義というメインの舞台に引きずり出してこないかぎり、根本的な解決はあり得ない。村上の野望はARTの世界の基本ルールであるところの資本主義を完全にマスターし、そのルールを書き変えることだ。日本人が大好きな『坂の上の雲』の主人公たちは、帝国主義のルールを理解しようともがき、それに挑んだからこそ歴史に名が残っているのである。ルールの存在にさえ気づかない、あるいは気づいていても意に介さない日本の「自由な」芸術家たちへの苛立ちを爆発させた本書は、「グローバル人材」の入門書といえるだろう。
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38 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
示唆に富む。 2010/11/28
By wackies
前書、芸術起業論では西欧のハイアートへ戦略的に取り入るためのルール、コンテクストの理解と学習の必要性に言及し、自由神話へのアンチテーゼを示唆されていたが、本書では更に踏み込み、実践論としての戦略だけでなく、技法からプロセスまで、うまいラーメン屋の秘伝のタレを公開し、それによってインスタントラーメンがつくられてもいい!(笑)いや、つくられなければならない!と、熱い思いを綴った良書です。前書では、ハイアートへ"取り入る"ための戦略だったが、本書ではロウアート(土着的、大衆的)をもって、日本から未来へ向けた新しいルールをつくることで"取り入る"のではなく"取り込む"のだ!日本は芸術大国(立国)たりえるのだ!とメッセージを投げかける。技法やプロセスの項では、私も誤解していたことを認めるが、村上作品のエステティックスは"自国の文化と翻訳と再構築"にこそある、という確信を、良い意味で否定してくれた。つまり、アーティストとしての本懐は、ブランディングやプロデュースの前に、恐ろしいまでの執着心にあり、狂うほどの精緻さにあり、つまりそれらは、芸術ジャンルだけではなく、日本が世界へ誇るべき最先端技術であるということを、教えてくれた。本書は、アーティスト志望の若者だけでなく、あらゆるジャンルの指南本であり、実践本である。
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
作品のもつ「圧力」について語られていますが、
この本そのものがものすごい「圧力」を持っています。
一気に読み切り、読み終わった後、その「圧力」に茫然自失という状態になりました。

タイトルから推測される、抽象的など根性論などではなくて、
「現代美術は自由人を必要としていない。必要なのは歴史の重層化であり、コンテクストの串刺しなのです。」p110
とあるように、現代美術の歴史とコンテクストについて、非常に真摯に語られています。
そして鑑賞の四要素としてあげているのが、
「構図」「圧力」「コンテクスト」「個性」です。

自身の作品のみならず、その作品をとりまく世界も変えていきたいという粘着性と行動力に圧倒されます。

自身の作品、「私は知っている。私は知っていない。」の制作過程も惜しみなく披露しています。

村上隆、凄すぎる。

自身の職業にからんで個人的に気になったのはエージェントのところ。
日本に、この要望に対応できる、税理士や弁護士はきっとまだまだ数少ないのだろう。
それもこれも、まさに需要が少ないからだろう。。。
一部の法律事務所、税理士事務所のみが扱っているのだろうな。
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最近のカスタマーレビュー
入門書としてはいいと思います、が注意して読む必要があります。
この本を推奨したいので5つ星をつけます、が!矛盾するようですが本の内容的には当然のことをひたすら述べているだけです。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: sena
これが現代アートのすべて、ではない
あくまで村上隆の思う現代アートでの生き方であって
これがすべてではない。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: aoi
現代美術家の卵でなくてもお勧めです
現代美術家の村上隆氏(twitter account... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: Fuyuhiko Takaya
読んで「夢を無くしました」というのは、野暮ですか?
 実作者ではない人は読む必要はありません。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: みたか
現代美術について、我々はみんな誤解していた
およそ現代美術のカタログに踊っている抽象的かつ晦渋な文章とは一線を画し、... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: やきとりくん
<<今・現代という時代に売られ、認められる>>作品を作るためのHow-to本
まずこの本は、美術作家が「<<今・現代という時代に売られ、認められる>>作品を作るためのHow-to本」であって、「<<死後・時代を越えて... 続きを読む
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一気に視野が開けました!
 どうして「芸術=貧乏」が日本にインストールされたのか?... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 横岩良太
村上隆さんもニコニコ動画のMAD動画が好きなんですね
本書には次のような件が出てきます。

「・・・つまり、日本社会の中でニーズがないのに、アーティストになることを選ぶ。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: まんまるまる亭
芸術家も大変だ
スポーツはルールを知らないと面白がれない。アートだってそうなのだ。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: bandb
株の仕手筋のようなトレンドに乗るのだ
マーケットには画商や資産家、アドバイザー、キュレーター、美術館など魑魅魍魎がいろいろいるが
もっとも今つよいのがアドバイザーなんだそうだ。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: porepore90
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