樂吉左衞門が作り手として、茶の湯の歴史と未来を語る特集は、例えばPenやブルータスのような、モダンデザインのフレームワークで茶文化をクールなファッションとして捉えなおそうとする流行とは距離を置いて、茶の湯がダイナミックな政治・文化運動であった桃山から江戸の精神に肉薄している。樂氏が茶の湯の歴史に対する現在の答えとして、佐川美術館の小間を構えたことの意味が、特集を通して理解できる。
しかし、途中挟まれる少女漫画テイストな茶人のイラストが、特集全体のディレクションを台無しにしている。なぜこんなに不自然極まりないイラストが挿入されているのか理解に苦しむ。