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芸術家とデザイナー
 
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芸術家とデザイナー [単行本]

ブルーノ・ムナーリ , 萱野 有美
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「この本では、私たちの時代における2つの文化活動の主要な側面、つまり、純粋芸術とデザインを分析することが意図される。この分析に説得力をもたせるために、問題の両極を検証することにしよう。というのも、その他のケースは大なり小なり、この2つの構成要素からわずかに枝分かれしたものでしかないと考えられるからである」(本文より)
今日、〈芸術家〉と〈デザイナー〉の活動が混同されてはいないだろうか?ムナーリは、〈芸術家〉と〈デザイナー〉を並置して、2つの領域を行ったり来たりしながら、両者の立場を成り立たせる社会的・文化的・心理的・能力的な側面を、あの手この手で―ときにプラトンやフロイト、マクルーハンたちの声に耳を傾けながら―描出・分析し、違いを浮かび上がらせてゆく。
人の営みの用に供すべく創り出される、すべてのものの企画設計を意味する〈デザイン〉。その言葉の定義を、改めて教えてくれる。

内容(「BOOK」データベースより)

「芸術家の夢は、美術館にたどり着くこと。デザイナーの夢は、市内のスーパーにたどり着くこと」。二つの創造活動を比較して明らかになる、モノづくりの精神。

登録情報

  • 単行本: 138ページ
  • 出版社: みすず書房 (2008/3/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4622073293
  • ISBN-13: 978-4622073291
  • 発売日: 2008/3/13
  • 商品の寸法: 21.2 x 13.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 イタリア生まれの芸術家・デザイナーであるブルーノ・ムナーリ(1907-1998)著。まずは帯に書かれた印象的な言葉が我々の目を引く。

 「芸術家の夢は、美術館にたどり着くこと。デザイナーの夢は、市内のスーパーにたどり着くこと。」

 芸術家とデザイナーの違いを比較・分析する内容だが、決して客観的視点から書かれたものではなく、芸術家に比べて低く評価されがちなデザイナーの立場を高めようとする意図が感じられる。いやむしろ、芸術家よりもデザイナーの方が優れていることを主張しようとしているようにも感じる。

以下に本書の内容に従い両者の違いを整理してみる。

芸術家
・自分自身とエリートのために主観的な方法で作業する
・ファンタジアを用いて制作する
・唯一の関心事は自分の芸術的アイデアにかたちを与えること

デザイナー
・全共同体のために、実用と美観という観点でより良い製品を作ろうとグループ作業する
・創造力を用いて制作する
・大衆からすぐ理解されるよう気を配らなければならない
・デザイナーの夢は、実用的機能や美的機能を十分発揮するモノ、使いやすいモノ、安価であるがゆえに必要なときには簡単に手に入り利用できるモノを企画設計すること
・デザイナーはなにかを企画設計するとき、美しいモノを作り出そうとは思わない。すべてが論理的で調和のとれた一つの総体―つまり、その総体を形作るさまざまな部分が、次元、素材、動き、構造の面で関係をもつような総体―になるために必要不可欠な規則や、フォルムの一貫性の規則があるかどうかということに気を払う。

 あまりに門切型の二元論であまり面白みのない内容だが、その発想を敢えて受け入れた場合、「建築家」とは一体どちらの立場に属する(近い)のだろうか?
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読み物として 2010/7/15
形式:単行本
「デザイナー贔屓」の立場で書かれていることが
気になる方は鼻につくかもしれません。
(ムナーリ自身は様式美を支持するデザイナーです)

ただ決して「アンチ芸術家」のつもりはなく
「芸術家」をむやみやたらに有り難がり、
期待通りの、似たような作品を作らせ続け
投機対象として利用する「大衆(権力?)」に対する
アンチテーゼのような気がします。

異時代作家が雁首揃えて架空の対話をする「時空を超えた円卓」
批評文をカテゴリーに分けて無意味化する「美術批評とその利用法」
など、私はクツクツ笑いながら読みました。

図版も豊富です。
読みやすさは「デザイナー」ならではのレベルかと。
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