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芸術の哲学 (放送大学教材)
  

芸術の哲学 (放送大学教材) [単行本]

渡辺 二郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

文学作品や音楽・絵画は、なぜ私たちを魅了してやまないのだろうか?美の成立根拠を人間的主観の心の在り方のうちに求める、これまでの「近代主観主義的美学」では、芸術を十全に理解することはできない。生と世界内存在の真実が開示される場こそが芸術作品であり、その輝き(シャイネン)と現出(エルシャイネン)の結果が美(シェーン)となるのではないのか。アリストテレスの『詩学』から始めて、ニーチェ、ハイデッガー、ガダマーへと至る「存在論的美学」の太い系譜を辿り、また翻って、美を希求する人間の動機を探るべくフロイト、ユングを検討し、カント、ショーペンハウアーの芸術論、人間論、情念論を存在論をもって再評価する。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 283ページ
  • 出版社: 放送大学教育振興会 (1995/10)
  • ISBN-10: 4595855974
  • ISBN-13: 978-4595855979
  • 発売日: 1995/10
  • 商品の寸法: 21.2 x 14.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 767,391位 (本のベストセラーを見る)
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21 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
非常に丁寧。 2007/7/26
By 哲学する河童 トップ500レビュアー
形式:文庫
なぜ芸術は我々を魅了するのか??
その問いに美学ではなく哲学をもって答える、というのが本書の趣旨。

文章は、丁寧すぎるかもしれないぐらい丁寧。
著者ができる限り読者が読みやすいように心がけて書かれたものであることは疑いようが無いだろう。
ただ、完全な哲学の初心者が読んで理解できるとも思えないので、西洋の哲学(特にドイツ)にある程度慣れ親しんでおかないと少々読むのは辛いかもしれない(著者の書き方も、読者のある程度の哲学の知識を前提としている)。
しかし、それでも喰らいついて読んでいく価値が本書には間違いなくある。

美学ではなく、哲学の立場からのここまでまとまった芸術論(しかもこれは日本人が書いたのだ)はなかなか無いと思われるので、文庫版であることもあり、自信を持って多くの人に読むことを薦められる本である。
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 石岡岩石 VINE™ メンバー
形式:文庫
この本は、『芸術作品に接して興奮を覚える人間とは、一体何なのであり、人間のいかなる在り方に根拠づけられているいるのだろうか』という問いを中心課題に置き、アリストテレス、ニーチエ、ハイデッガー、ガダマー、フロイト、ユング、ショーペンハウアー、カント等の思想に即して、著者の哲学的考察をしたものである。
その考察を一言で言えば、芸術とは、科学知では及ばない、人間が生きているということに関わる「真実」を、「発見的装置」としての芸術作品を媒介として自己認識することである、というものである。
著者の言わんとするところを理解するためには、ハイデッガーなど引用されている哲学者達の言い回しについての理解が少し必要ですが、小生のような一般的読者にとっても、冒頭の問いを持ってさえいれば面白く読めると思います。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書は、美の成立根拠を人間の主観的な心の在り方に還元する「近代主観主義的美学」に対して、美ではなく存在の真実が開示される場が芸術作品と考える「存在論的美学」を提示している。前者の立場に立つシラーやフロイトに対して、後者の立場を取るニーチェやハイデガーを平易に解説することで芸術哲学の教科書のような作りになっている。そのため「近代主観主義的美学」をなぜ退けるのか、という命題に関しては批判が甘いと思うが、二つの芸術観を対立させて論じる文章は、非常に明快であり、ハイデガー、ニーチェ、アリストテレスもしくはショーペンハウアーの芸術観が見事にまとまっている(原書にあたったことのある人にはそれがよく分かるだろう)。ちなみに芸術や哲学が「訳の分からぬもの」と考える人には特にお勧めする。
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