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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
深い話がわかりやすい語り口で語られている良書,
By SH - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 芸術と政治をめぐる対話 (エンデ全集) (単行本)
1985年に行われた、ミヒャエル・エンデと、ヨーゼフ・ボイスの対談を書き起こした本の翻訳版。芸術という概念自体を作り変えることから始めようとするボイスと、具体的なイメージを提示できない活動には懐疑的なエンデ。どちらの言い分も、ごもっとも。恐らくボイスの言動の背景には(表面的には突拍子も無い数々のアクションとは裏腹に)人類の思想や文化がより理想的な方向に進歩し続けているという世界観がある。だから自身がモダニズムに分類される現代アート作品で金銭を得ながら、(その否定でもある)新しい芸術概念をアピールすることに矛盾は無いと語る。モダンにも歴史のステップとして存在する必要性があったと。一方エンデは、そうした無邪気な世界観から距離を置こうとしていたのかも知れない。でも二人とも、現実に対する問題意識と望ましい社会の姿について対立している訳ではない。その実現に、”芸術家”の立場で貢献するときの方法論が違うだけ。 そして、大切なことは、二人共、「自由」を「(少なくともはた迷惑にはならないことを)創造する自由」だと言っている点。自ら創造せず、世間の流行に流されている生き方は人間が尊重しなければならない「自由」とは違う。
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