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花衣ぬぐやまつわる…(上) わが愛の杉田久女 (集英社文庫)
 
 

花衣ぬぐやまつわる…(上) わが愛の杉田久女 (集英社文庫) [文庫]

田辺 聖子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 720 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

師、友、そして夫からさえもうとまれた…。うぬぼれ強く、しっと深い女として誤解され続けてきた天才女流俳人・杉田久女。その栄光と孤独な生涯を描く。女流文学賞受賞作。(解説・山田詠美)

内容(「BOOK」データベースより)

大正から昭和にかけて、数多くの艶麗な句を遺し、女流俳句の先駆者として活躍した杉田久女。明治23年高級官僚の娘として鹿児島に生れ、開明的な雰囲気の中のびのびと成長する。やがて東京美術学校を卒業した杉田宇内と結婚、九州小倉で新生活を始めた。「貧しくても意義ある芸術生活」を理想とする妻は中学教師の職に甘んじて意欲に乏しい夫に失望していく。兄の手ほどきで俳句を始めた久女は高浜虚子の「ホトトギス」と運命的に出会い、才能が花開いていく…。女流文学賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 364ページ
  • 出版社: 集英社 (1990/6/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087495876
  • ISBN-13: 978-4087495874
  • 発売日: 1990/6/20
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 110,245位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
俳人の杉田久女は、ご存じでしょうか。
「こだまして山ほととぎす欲しいまま」という句には、
圧倒されたものです。
この本の題名になった「花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ」の
華やかさにも、うっとりします。
しかし、久女は師の虚子に破門された悲劇の女性でもありました。
虚子は俳壇の巨人ともいえる存在でしたから、
この破門は、俳句の上での死さえも意味するものであったと思います。
彼女は、精神病院で死を迎えました。

こんな名句を残した久女ですが、この人ほど、評判に恵まれなかった人は、いないのではないでしょうか。
私も、松本清張氏の
「菊枕」で、久女を知ったのですが、わがままな変人、というイメージしかもてませんでした。
(清張氏のものは、また違ったおもしろさもあるのですが)

田辺さんは、そんなイメージに包まれた久女の素顔を、
温かい目で検証してくれます。
まるで、優しい手で、一枚一枚、薄紙をはぐように。
この本を読み終わったとき、私の中で、久女のイメージはすっかり変わってしまいました。
家庭と、芸術に引き裂かれながら生きた、一生懸命すぎる女性。
現代の女性にも通じる悲劇がそこにはありました。
「わが愛の」という副題が心にしみます。

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