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花神〈上〉 (新潮文庫)
 
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花神〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

司馬 遼太郎
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた’60(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 472ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1976/08)
  • ISBN-10: 4101152179
  • ISBN-13: 978-4101152172
  • 発売日: 1976/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
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By cookie
形式:文庫
物語は村田蔵六(のちの大村益次郎)が、長州の片田舎で町医者をする百姓の子として生まれ、大坂の緒方洪庵塾にて医学とオランダ語を学び、その知識を買われ宇和島藩上士、幕府教授、そして故郷の長州藩にて軍事総司令官となり、戊辰戦争の終息とともに非業の死をとげるまでを描いています。

大村益次郎というと華やかな人物の多い幕末の中では地味なタイプの主人公なので、読もうかどうか迷っている方もいるかもしれませんが、司馬さんは彼を非常に合理的で無骨だが妙な面白みも感じさせる人物としてとても魅力的に描いています。
人が「お暑うございます」と挨拶すると「夏は暑いのがあたりまえです」と顔色を変えず返すような人物。
司馬さんはこういうタイプの人物を描かせると本当にうまい。
また、桂小五郎や高杉晋作も登場しますし、吉田松陰や久坂玄瑞などについても触れられているので、彼らのファンの方も十分に楽しめると思います。ぜひ『世に棲む日日』とあわせてどうぞ。

『花神』という題名は、魅力的な題名の多い司馬作品の中でも絶品だと思います。その意味はラスト数ページでさり気なく語られるのみですが、今まで読んできた長い物語が一気に蘇ってきてそして終息したような、なんとも爽やかでそして切ない気分にさせられて、ふと読む手を止めてしまいました。
そしてその最終章につけられたタイトルは「蒼天」。『花神』を含めた司馬作品全体に流れるこの澄んだ青空のイメージこそ、私が司馬作品に惹かれてやまない理由です。
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
読むまでは「そんな人いたっけ?」くらいの印象だったのが、一気に全巻読み終え、大村益次郎が自分の最も好きな幕末の志士(というか技術者)になりました。堅物で、人当たりが下手で、でも、愚直なまでに新しい時代を自分なりに作り上げていった男。これは高度成長時代を支えた名もない多くの日本の技術者の、ある意味で原点にたっている人物ではないかと思えてきました。
シーボルトの娘「いね」とのロマンスが、小説全体のカラーを柔らかくして、頬をゆるませてくれます。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By よう
形式:文庫
村田蔵六(大村益次郎)、正直この人物をとらえるのには苦労しました。

医者・西洋学者・兵学者、江戸時代後期の幕末から明治初頭に活躍した陸軍指導者。

一体どの姿が本当の姿なの?

口数が少なく村では余り評判の良い医者ではなかったようであり、

近所の人が「お暑うございます」と挨拶をしても、「夏は暑いのが当たり前です」って答えてるんですもの。

合理主義の信徒であり、持ち前の頭脳をフル回転させて長州藩の軍制を一新したり、戊辰戦争では兵站参謀として、東北諸藩の奥羽列藩同盟軍や抵抗した旧幕臣らに対し江戸で軍略を練る官軍の総司令官として抜群の戦略を発揮します。

ただし、自ら地位や栄達を望まない。

医者時代に知り合ったシーボルトの娘:イネとの間には確かに「恋」が存在したと思います。

最初は師弟関係でありつつも、お互いに魅かれあってゆく。

イネとのめぐりあいが、彼の人生に「生の人間」としての情緒を与えているようにも思えます。

維新戦争後に西からの反乱(西南戦争)を予言したこと、そして彼の最後は薩摩の海江田信義らの手によって急襲され、当時の最先端の医療を受けながらも残念なことに治療の甲斐なく46歳で死亡。

歴史における役割が終了したんでしょうか・・・・

時代に翻弄された徹底した技術者という印象を持った人物でした。

「世に棲む日々」とあわせて読みたい本です。
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投稿日: 15か月前 投稿者: Ajax
読みやすく面白い
司馬遼太郎さんの作品では「坂の上の雲」の次に読みました。

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投稿日: 21か月前 投稿者: nsytk
合理的精神
村田蔵六、上巻は周防の村医者から緒方洪庵の元に学び宇和島藩を経て蘭学1本で
長州の桂小五郎に見出されるまで。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/26 投稿者: オキムラ良二
イネとの関わり。宇和島藩から江戸を経て長州藩へ。天才村田蔵六の前半生。
この歳になって初めて司馬の長編歴史小説を読んだ。司馬の小説はきわめて平易で、かつ自由に話が飛んだり自分の意見が入ったり、また読者の気を引くエピソードが随所にちりば... 続きを読む
投稿日: 2010/3/13 投稿者: A-san
一意専心に働く生き様に感銘を受けました
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明治維新を完成させた大村益次郎の物語です。... 続きを読む
投稿日: 2010/2/4 投稿者: koumei
お勧めの一冊
長州藩の大村益次郎(村田蔵六)が大阪の適塾で蘭学を学び、宇和島藩で蒸気船を作り、兵書の翻訳をし、江戸で鳩居堂という塾を開きオランダ語を教えたりと、村の医者だった村... 続きを読む
投稿日: 2010/1/24 投稿者: マックスハーラー
悲劇の技術者
大村益次郎は、元々は農民階級の医者であり蘭学者であった。やや偏屈な性格が災いして片田舎で燻っていたが、時代の要請により軍学の道へ転進するや、彼自身の学問と技術への... 続きを読む
投稿日: 2009/12/30 投稿者: えどがわのさっくん
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