今、巷で「マーケティングの終焉」が叫ばれて久しい。しかし、真のマーケティングを実践できる企業風土を持ち、顧客指向という哲学を持つことで企業の持続的発展を成し遂げることができるという好例として、花王の「奇跡」は語り継がれることだろう。
本書は、すべての企業経営者ならびにビジネスマン諸氏に、混迷を深める日本経済にあって「事業再生のヒントを捧げたい」という意図で書かれている。
第1章では、経営者のどこが優れているかを見ていきたい。花王は、持続的な発展を成し遂げた「ビシュナリーカンパニー」である。丸田氏、常盤氏、後藤氏と続いた名経営者は、自分の代で好成績を上げることのみに専念するのではなく、持続的な収益をあげて社会貢献を考える「組織そのものをつくった人」であった。
第2章では、花王の企業風土を取り上げた。花王では、研究開発をする技術者とマーケッターやマネージャー、プロデューサーなどの知恵が融合しMOT(技術経営)人材が自然に生まれる風土になっている。企業風土を生み出すには、「顧客のため、社会のために働く」という企業哲学があってはじめて可能となる。
第3章では、経営者がつくり上げた企業風土のもとで、卓越したMOT人材による研究開発力が、ヒット商品に結びつくメカニズムを明らかにした。花王には、『アタック』『ビオレU』『クイックルワイパー』『健康エコナ』『ヘルシア緑茶』などの大ヒット商品がある。なぜ、花王は毎年のように次々とヒット商品を出し続けることができたのか。この秘密が解明され、何らかの方法論として定式化できれば、他社でもヒット商品を生み出すことは不可能ではないということになる。さらに第4章では、ヒット商品を生み出す「マーケティング全般」に焦点を当て、市場創造力についてみている。
登録情報
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|