「たかが愛だろ」「愛想尽かし」に続けて読みました。
ああ・・・いい作品でした。この順番はマストだと思います。
主役は「たかが愛だろ」の工口い義兄(石原理氏談)椹木(サワラギ)恭介。
受け疑惑もありましたが、立派な攻めでした。
悟ってるとことか、強さとやさしさの絶妙なバランスとか、ちょっと鵙目っぽいとこあるかも。
「愛想尽かし」では恭介が檻の中で柊也と出会い、外で再会して一波乱の後に結ばれますが、これはその後のお話。
主に柊也の視点で語られます。
同居してるラブラブの二人に、またも試練が襲いかかる。
愚かで愚かで歯がゆいくらい軽はずみな柊也。
それでも見捨てない恭介。
結局は二人の絆はゆるがないのでした。
恭介が嫉妬してくれたことで突然泣き出す柊也に、思わずもらい泣きしちゃいました。
恭介に信じてもらえないことで最初は傷つくけれど、その理由が自分の弱さにあると理解し、
また、信じられない相手を愛することができる恭介に更なる愛情を抱く流れには胸が熱くなりました。
安易に「信じる」という言葉を与えない恭介、自分だってつらいのに・・・素敵です。
「自分に何かあればまた一人になってしまうから」と柊也を成長させようと深い愛情で育てる恭介。
若い奥さんをもらったというよりは、息子をもらった父親のような・・・といわれるとそのとおりだけど、
でもやっぱり、家族愛とは違う。
書き下ろしは、恭介の一人称で大団円後の後日談。幸せな日常の一コマでした。
世界を閉じようとしていた恭介のふところにするりと滑り込んだ、濡れた瞳の迷い猫。
その店名のごとく、二人がいつまでも幸せに暮らしますように・・・