帯の文句に「若き貴族と執事の禁じられた恋の物語」とありますが、それほど派手じゃなく、作者さん後書きにある「田舎のお坊っちゃんと庭師」という表現の方がぴったりくるかな……?
幼なじみとして育ったアーサー(貴族)とロラン(使用人)が、互いに恋心を抱くが、情熱に任せてロランを抱いてしまったアーサーと、身分差・同性であることをわきまえて淡い気持ちを隠していたロランの、微妙な気持ちのすれ違いがメイン。
好きなのに……好きだから……と想いを押さえつける二人の描写が続くので、陰鬱なムードが否めませんが、その分ラストや書き下ろしの幸せそうな二人の笑顔にホッ。
絵の方はやや線が粗いかな?と思う部分もありますが、キャラの立ち姿やコスチュームがきまっていて美しい。全体的にノスタルジックな感があり、雰囲気のあるお話。「嵐が丘」や「秘密の花園」を好きな女子にはウケそうです。
ただ、アーサーよりその友人の方がいい男に見えたので、★1コ減らしました(笑)