今回は、前半は京・島原の遊郭から吉原に来た霧里さん。
後半は、亡くなった朝霧の妹女郎の八津さんのお話。
「美しい遊女」と評判高い霧里。
でも心の中は常に。。。
吉原の山田屋に来て、初めて心許せる友人の菊由(遊女)
に出会うも、菊由は結核に冒され。。
やがて、霧里も同じ病に冒されていきます。
美しい仮面(顔)に隠された、霧里の優しい心。
「美しいと言われて、幸せな時はあったのだろうか」
と、最期の独白は切ないです。
心から愛してた弟の東雲。
霧里さんが最期にみた、東雲との幻想の中で逝った事が
せめてもの救いなんでしょうか。。
そして、一巻で語られた東雲と霧里の妹女郎の朝霧さん
との恋。
一巻では朝霧さん視点で語られてますが、四巻では東雲
の視点で描かれています。
京から吉原に来て、最愛の姉(霧里)との再会を心待ちに
してた東雲。
が、既に霧里は亡くなっており。
絶望の中で導かれるように出会う、東雲と朝霧。
亡くなった姉の無念を晴らすため、そして朝霧の為。
吉田屋を殺害する過程が、辛いですね。
霧里・東雲・朝霧。
亡くなった三人だけど、せめて最期の時は心穏やかで
あって欲しいと思わずにはいられません。
時は経ち、朝霧の妹女郎の八津。
遊郭での生活や、姉女郎の朝霧の自害のトラウマ(?)か
「遊女が恋なんてしても無駄」と、半ば諦めてる八津。
郭の中での事は、全て嘘と割り切ってる八津。
でも、妹女郎の茜や他の遊女が懸命に恋する姿を見て
何か思う事があったのかもしれませんね。
「郭の中での事は信じない」と思う八津が、最初の客に
コケにされて憤る様は、まだ何か信じたいと内心思って
る八津の切ない心でしょうか。。
そんな時、髪結いの三弥吉と出会い。
冷静に客観的に自分を見てる八津が、三弥吉のと出会いで
どう変わっていくのか楽しみです。
他の女郎の様に恋に溺れるのか、何かを貫き通すのか。。
ちなみに、八津が見習いの時に朝霧さんの座敷で客にコケ
にされます。
その時の、朝霧さんの切った啖呵は素晴しい!
時は経ち、桂山さんが八津をバカにした客に同じ啖呵を
切ります。
遊女の意地を見せた啖呵ですね。
続編が、本当に楽しみです。
斉木さんの、美しい絵柄も本当に惹かれます。