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花守の竜の叙情詩3 (富士見ファンタジア文庫)
 
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花守の竜の叙情詩3 (富士見ファンタジア文庫) [文庫]

淡路 帆希 , フルーツパンチ
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

国を追放された上、銀竜となった王子テオバルト。テオバルトを救うために、彼を想う記憶を失った王女アマポーラ。互いを思うが故に離れた二人に、さらに無慈悲な運命が降りかかる……。宿命の恋物語、完結巻!

内容(「BOOK」データベースより)

「テオバルト。愛しているから、あなたを忘れる」囚われの王女アマポーラと、王位継承に敗れた王子テオバルト。支配した者とされた者として出会った2人は、長い旅の果てに恋に落ちた。だが運命は、二人が互いを守ろうとする気持ちすら弄ぶ。アマポーラのため、テオバルトは人外のものに。そんなテオバルトを救うために、アマポーラは彼の記憶を捨てた。それでもなお平穏は遠く、アマポーラは命を狙われ続ける。懸命に守ろうとするテオバルトだが、彼女はその存在すら拒むのだった…。たとえ同じ時間を生きられなくても、たとえすべてを忘れてしまっても、君を守る―。宿命の愛と冒険の三部作、ついに完結。

登録情報

  • 文庫: 365ページ
  • 出版社: 富士見書房 (2010/12/18)
  • ISBN-10: 4829135980
  • ISBN-13: 978-4829135983
  • 発売日: 2010/12/18
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 297,135位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 妹姫ロゼリーを取り込んだ悪魔キャンディッドに狙われる銀竜テオバルトは、共に狙われる女性アマポーラを護るため、思い出を失い彼女に他人を見る目で見られて傷つきながらも、必死に悪魔を倒し続ける。月神との契約を果たし、再び彼女の隣に戻るために。
 一方、影ながら守られるアマポーラは、テオバルトを救うために失った彼との思い出の欠落に苦しんでいた。何か大切な記憶があることは分かるが、それが何か分からない。その困惑は徐々に彼女の精神を、肉体を蝕んでいく。

 同じ銀竜であり、アマポーラを保護するラトレイア王家の千年前の姫でもあるラシェルの護衛をかいくぐり、あの手この手でアマポーラに手を出して来るキャンディッドを完全に倒すため、銀竜たちはある計略を練るのだった。

 滅ぼした国のいらない王子と滅ぼされた国の王女がはじめは憎悪しながらも、様々な困難を乗り越えていくにつれて思いを通じていく。しかしその恋慕は、王子が人外の存在となってしまうことにより引き裂かれる。そして、傷ついたその王子を救うために、王女は彼に関する記憶を失うことに同意する。そんな二人が再び出会うのが今回の話だ。
 レーベル名にファンタジアと入りながら、ここまで純粋なファンタジーは珍しいのだが、二人の心情と、その間で心を痛める幼い娘エレンの姿を丁寧に描写しており、美しい。1巻だけだと悲恋という印象なのだが、ここまで続編が刊行されることにより、ハッピーエンドとなった。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
宿命の愛と冒険の物語。本巻を持って完結となりました。ある意味で、とても「ライトノベルらしくない」作品だったと思います。挿絵無しの普通の小説としても十分通じる内容だったのではないでしょうか。ただ、この作品に出会ったきっかけは、やはりライトノベルとしての形態を取っていたからであり、そういった形で出版してもらえたことには感謝しています。漫画でも小説でも、完結となる巻を読んだあとは、いつもどこか物寂しい気持ちになるのですが、この作品に関しては終わりを迎えられたことを純粋に嬉しく思います。
命の危機に陥ったテオバルトを救うため、彼に関する記憶を捧げたアマポーラ。彼に関わるすべてを忘れたものの、彼と過ごした事実が消えるわけではないので、その大切な記憶はところどころ抜け落ちてしまっていた。正体不明の「誰か」を思い出そうとし、しかしそれが負担となり、彼女は徐々に衰弱していく。一方、妹と同化したキャンディッドを討つべく、奔走するテオバルトだが、なかなか足取りは掴めない。キャンデッドは、彼のみならずアマポーラも狙っているため、懸命に彼女たちを守ろうとするが、記憶を失くした彼女にとって、テオバルトは得体の知れない男。とある出来事から激しく拒絶されてしまう。そんな彼らをあざ笑うかのように、キャンデッドは徐々にアマポーラへと迫っていた。
この作品ほど「愛」という想いが、そしてこの二人ほど恋人ではなく「夫婦」という関係が似合うものは無かったと思います。二人の娘、エレンの存在も大きいです。本当に賢い子供だと思います。年相応に泣きじゃくって、駄々をこねて「思い出して」とは言わないのです。それが母を困らせることだと理解しているから。一方で、「両親」に甘える姿は年相応の姿なので安心してしまいます。
文章表現も素敵でした。「あの鎖の先にいる人を知りたい。」が一番好きです。エパティークを拘束するための鎖が、いつしかテオバルトとアマポーラの間の絆として描かれているのが、本当に上手いと思いました。
物語としては「大団円」という感じでした。もちろん、罪に対する報いを受けたものはいます。ですが、ある種この作品でもっとも哀れであったロゼリーもきちんと救われていたのを見れたのはよかったです。一巻で終わりの方がよかったという人もいるでしょう。ですが、自分はここまで物語を見ることができたことを幸福に思います。エレンが夢に見た、「父と母、おじいちゃんとおばあちゃん、みんなとの暮らし」が実現したのですから。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By はな
この作品の良い評価を出す方はたくさんいるでしょう。
なので、あえて厳しい意見を。
1〜3巻。総括するととても素敵な作品でした。
けれど、スピード感と動きがあった2巻めに比べ、3巻の構成や展開。登場人物たちの心情のもっていき方は残念といわざる得ない。まず同じ事を何度も繰り返し語っているがために、くどいという印象が最後までついてまわりました。
多分、作者の思い入れがそこに入りすぎてしまったでしょうね。もちろんテオとポーラとエレンの一番大事な部分ではあるのですが…。母性が表面化しすぎてちょっと粘着質な感じもします。(それが返ってリアリティに繋がっているのかもしれませんが…母性とはそういう部分があるので)

全体を通してどうにもまとまりが悪く、特にエレンの実母に対する気持ちやロゼリーの改心については一章にごっそり一まとめにされているため、唐突な印象がぬぐえない。演劇を見させられているような…。もっと伏線を引くように徐々に徐々に過去と絡めて、最後に収拾する形のほうが読み手側の同調と涙を誘ったと思います。
これなら2巻の最後に3巻の最終章だけくっつけても良かったのでは?
ページ数を使ってガエタノを再登場させる意味もちょっと不明でした。

月神フォス、これもちょっと納得いかない。
というか態度と行動に説得力があまりにもないです。それに整合性を持たせるために<人間くさい>という表記がされていましたが、私にはご都合主義的にしか思えなかった。まさにラシェルはそのための生贄ですね。。。

結構辛口に語りましたが、私には久しぶりに新刊が楽しみになっていた作品でした。
少年と少女の純粋な想い。障害を乗り越えるために頑張るストーリーは、オーソドックスだけれどそれが逆に新鮮でした。まさに水面の月のように透明度のある、美しく繊細なお話です。
昨今のライトノベルに食傷気味な方は、ぜひ清涼剤にいかがでしょうか。
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