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経済的にも苦しいなか、東京女子師範(現お茶の水女子大学)の1期生として首席で卒業し、女人禁制の私塾好寿院では、さまざまないじめに逢ったり、解剖学の勉強のために刑場から人骨を盗み出したりする。
女子には受験資格さえ無かった医術開業試験にも、努力の末合格することができついには医院を開業する・・・・。
母・かよや姉・友子の家族愛も彼女を支えたが、なによりも彼女自身の「絶対に女医になるんだ」という堅い決意が、彼女の生きる原動力であった。吟子が生涯東京で開業していたら、どんな人生だったのだろう・・・。晩年の吟子のことを思うとなんだかすごく切ない・・・。
医師であった渡辺氏だからこそ執筆できたとも言える、初期(1970年)の感動的な伝記小説である。
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