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現役の企業人の指導者たちが主人公になった少女マンガというのも、ほんとめずらしい。SFも日本古代も、超能力も、学園ドラマもこなす。国際的なメジャーのパワーゲームという舞台設定を、それなりに描ききっている作品は、さすがにマンガのジャンルではそうはなく、少女マンガでは皆無だ。しかも、かなりハードな小説や小説が好きな読書人の僕でも感嘆するほど、指導者たる人間の意識やパワーゲームが描けている。作者の樹なつみという人の博学さと人間理解は、すごいなーと感心する。またそれほど濃ゆい設定であるにも「かかわらず」少女マンガバリバリのわかり易いロマンチズムというのも、見事。またさらっと描かれているが、バーンズワースVSローゼンタールというアメリカの国際石油資本メジャーの対立やファン・リーレンの客家華僑の家族・一族意識など、舞台設定が濃すぎる。とくに、華僑の一族意識を一番実感したのは、吉田秋生の『BANANAFISH』とこの『花咲ける青少年』だ(笑)。僕はよく中国人とビジネスの話をすることが多いけれども、いつも背後にリーレンみたいな一族やネットワークがあるんだろうなぁ、と胸がドキドキするものです。
教え子に勧められて読んだこの本は、ひたすら美しい、そして実力のある男たちの魅力がいっぱいだ。それぞれが悩み、カリスマ性があり、彼らに好かれる主人公の女の子が迷う気持ちもよく分かる。王国に渦巻く陰謀、そして、主人公の女の子と王国の60年前にさかのぼる因縁、腐敗し、衰退していく王国とそれを憂える人々、秘密を握る老王の動向・・・とたたみかけるように緊迫の度を増していく物語は、この6巻が最終巻。もう、目が離せません!
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