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花咲ける上方武士道 (中公文庫)
 
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花咲ける上方武士道 (中公文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

武家もそろそろしまいだな―幕末、京の公家達は武家の実体を知ることが急務になった。朝廷の秘命を帯びて江戸下向する公家密偵使、高野則近。従うは大坂侍百済ノ門兵衛、伊賀忍者名張ノ青不動。甲賀刺客との凄惨な血闘あり、風雅な恋あり、面白さ抜群の傑作長篇。

内容(「MARC」データベースより)

武士は関東というが、上方にも武士はいた。風雲急を告げる幕末を舞台に、公家密偵使と少将高則近との剣と恋の東海道東下りを描いた長篇。「上方武士道」(中央公論社)の改題。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 687ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1999/01)
  • ISBN-10: 4122033241
  • ISBN-13: 978-4122033245
  • 発売日: 1999/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫
直木賞受賞作「梟の城」に続く長編第2作で、昭和35年1月から8月まで週刊誌に連載された。当時司馬は36歳。

舞台は尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる騒乱の幕末。幕府の動向を探るため、京都公家勢力の密偵として3人の男が江戸を目指して旅立つ。道中、幕府方の追手をかわしつつ、剣戟あり、恋あり、忍術ありで、まるでロードムービーのような楽しさだ。司馬自身は、大坂がフリ出し、江戸がアガリのスゴロクのような小説、といった。

本作のミソは、主人公たちが「関西出身の武士」ということだ。

主人公高野則近は公家侍、従者の百済ノ門兵衛は大坂弁丸出しの地元役人、青不動は伊賀忍者の棟梁。いずれも伝統的な武士のイメージとはずいぶん違う。忠臣蔵的な武士を伝統的武士とするならば、本作の主人公たちは商品経済の発達した市民社会の武士である。

鎌倉の世、武士は関東から起こった。江戸時代もなお、武士の本場は関東であった。その中にあってひとり大坂は独特の道徳感をもった市民主義的社会を構築していた。本書の作品のテーマについて司馬は、伝統的武士道へのアンチテーゼとして書いた、といっている。封建の世に独自の町人文化を築き、武士とは違った道徳律を持った少数民族としての大坂人を描いた、ともいった。

タイトル「上方武士道」の「上方」は「ぜえろく」と読ませる。ただしくは贅六と書き、もとは商家の丁稚や小僧を指す言葉であったが、転じて関東人が関西人を軽蔑していう言葉となった。周知のごとく司馬は関西人だが、あえて「ぜえろく」という言葉を用いたところに、司馬の関西人としての照れとやや屈折した誇りが感じられる。

娯楽時代小説としての面白さという観点では、プロットも人物造形も後年の作品には遥かに及ばないが、大坂という土地を正面から扱った作品として、司馬の足跡を辿るには欠かせない作品である。司馬の大坂観、関西観に興味がある方にお勧めしたい。
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By 佐藤さえ トップ500レビュアー
形式:文庫
 タイトルが武士道なので、上方のお武家さんが主人公だとばかり思っていましたが、話のずっとうしろになってちがうことに気が付いたまぬけな読者です。
 深刻なお話ではなく、主人公をとりまく登場人物もそれぞれ愛嬌があるので、さらりと楽しく読める本です。
 私は、素朴な性格の忍者「青不動」がお気に入りです。
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痛快時代劇 2009/3/22
形式:文庫
司馬氏お得意の幕末ものである。
今回の主人公は剣術が特技な変わり種の公家さん。
いきなり大阪の商人に養子に行ってしまうのだが、その腕を買われ朝廷の密偵として働くことに。
銭こそ正義な大阪侍、時代錯誤気味な忍者の棟梁、勝ち気な町娘などなど個性豊かな脇役たち。しかし常にこいつらの一枚上を行く主人公の図太さ、爽やかさが実に良かった。
ちゃんばらと艶話に徹した娯楽一直線作品。
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