19世紀末の英国、ナイトリー・レディス・カレッジを卒業したエリカ達のその後を描く<後編>、シリーズもついに完結です。
一番興味があったのは、エリカとジェラルドのその後ですが、やはり最後の最後まで引っ張られました。この二人、要所要所で言葉を交わすのにどうにも通じ合わない。お互いの事を思う故に、自分の未熟を考え引いてしまう…。結局、頭で考えてすれ違い、心のままの行動が二人を前に進めたように思えました。
後編では、前編ではあまり触れられなかったイザベラが物語の鍵を握っていました。堅実な女性だと思ってたのに義理堅いロマンティスト、冷静沈着な人が内に秘めた情熱を爆発させると、まったく人生の振れ幅が大きいです。
…彼女には今は無理でも、現実の生きている「彼」と向き合って幸せになって貰いたいです。しかし彼はいつのまに、そこまでの気持ちになったのだろう?。既刊を再読すればわかるかな?。
そしてロジャー、そうなるだろうと思ってたけど、やはりそうか…それしかないか。
前後編の二冊に分かれての完結編でしたが、詰め込んだエピソードはちょっと端折っちゃったかな…?と言う気もしました。エリカはいろんな頑張りで成長していったけれど、ジェラルドの起死回生部分がまったく割愛なのでなにか主人公の一人なはずが、ちょっとワキに感じてしまいました。