最終巻まで読み終わってのレビューです。谷瑞恵の魔女の結婚を10代のときに読み、すごく好きだったので、新しく出ていたこれも読んでみました。
著者本人も書いているように、寄宿学校に女の子が入るというありえない設定ではあるのですが、時代背景や舞台となる土地の情報などは綿密でリアリティがあり、過去に本当にあった実話かしらと思ってしまうほどです。
主人公であるエリカは、寄宿学校という男社会に入っていくわけですが、そこで生じる理不尽な「女」という制約に真っ向から立ち向かっていく力強い女性です。エリカの級友の二人もすごくいい味を出していました。端的にいえば、ガリ勉とお嫁志望といったところですが、彼女たちの成長や変化も面白い。
男社会に入っていくということや、結婚を考える年齢(この時代は今より早いので)ということを考慮すると、10代よりも20代30代の方がグッとくる話だと思います。