「仄暗き夢の底から」完結です。
西門さんとのエピソードは、連載前の一番最初の花×花から引いてきた(より正確には、「NATURAL」の設定から付いてきた)テーマだったのですが、今回で一区切りついた形となりました。
そして、それを受けるように、後半の「石に願いを」からは新しい展開となっています。
今までの花×花は、今まで知らなかった能の世界を憲人さんを通じて案内してもらう、という要素が強かったように思います。しかし今回は違うのです。憲人さんが能以外の世界に出て行くことによって、「三間四方の世界から外の世界を見る」という全く逆の視点が読者に与えられるのです。
万華鏡をのぞいていたら、いつの間にか万華鏡の中から外を眺めていたような不思議な感じです。
憲人さん視点で見る外の世界はものすごく新鮮で瑞々しい。
「外へ出て行く」印象の強い、成田先生らしいと感じさせる一冊でした。