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花は桜、魚は鯛―祖父谷崎潤一郎の思い出 (中公文庫)
 
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花は桜、魚は鯛―祖父谷崎潤一郎の思い出 (中公文庫) [文庫]

渡辺 たをり
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「この子は味がわかるんだよ」「たをりは食べる名人だね」―祖父谷崎にもらった遺産“おいしいもの”を見分ける感覚。幼時からの和漢洋の味わい豊かな食の体験を、文豪の日常、谷崎家の食卓風景をまじえて楽しく描き出す美食エッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

渡辺 たをり
1953年、京都生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。日本大学芸術学部大学院修士課程修了。修士論文は「『瘋癲老人日記』の製作過程を追って」。(株)紀伊国屋書店に勤務する傍ら、1980年に修士論文をもとにした『祖父・谷崎潤一郎』を、1985年に『花は桜、魚は鯛』を出版。1993年、雑誌『なごみ』に「京都メモリーズ」を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2000/9/25)
  • ISBN-10: 4122037174
  • ISBN-13: 978-4122037175
  • 発売日: 2000/9/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 803,546位 (本のベストセラーを見る)
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By 檸檬 トップ1000レビュアー
形式:文庫
複雑な血縁関係の狭間で暮らした谷崎氏が義理の孫・渡辺たをりさんの、谷崎氏にまつわる食の思い出を中心に綴られたエッセイです。谷崎氏が亡くなった時点で著者は中学1年生、内容自体は本人の記憶というよりは、著者の母をはじめとする近親者の取材に拠るところが大きいようです。したがって、谷崎氏に関する日常生活に関しての観察はあくまで表層的であり、氏の秘められた精神生活に迫る類の、覗き見趣味的なスリルは期待できないと考えた方がよいです。

強烈なカリスマ・谷崎氏と比べては可哀相だけれど、記憶自体が自分のものでない割合が多いハンデもあって、あまり面白い文章ではありませんでした。とはいえ、関西へ移住してからも関東言葉で通し、根底では江戸っ子である自己のルーツを愛してやまなかった描写など、興味深いエピソードもあります。著者には失礼ながら、最も注目すべきは「食のキーワード」で、ここに記された谷崎氏が贔屓にしていたというお店、例えば京都の「たん熊」「いづう」「飛雲」、東京の「藪蕎麦」「楼外楼」「空也」、神戸の「ハイウェイ」等々、現在も存在するお店の「情報」を瞬時に得られる現代こそ、谷崎ファンにとっての「文豪が愛した味の追体験」ガイドとして役に立つ本だと思う。
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