日高先生の単行本は全て持っていますが、この作品が個人的には一番好きです。
スローペースで進んで行くので、BL作品にありがちな無理矢理な急展開というものがない為、ストーリーや登場人物の心情を重視される方にはかなりおすすめです。
今までこの作者の作品は一度も読んだ事が無く、「花は咲くか」1巻を表紙買いしてどっぷりハマり、その後一気に全単行本を購入。
話のテンポ、コマの感覚、人物の表情、そして文句無しの画力…
本当に上手いなぁと思います。
台詞の無い表情だけのコマも意味のある深いものに感じます。
表現力の高さは文句のつけようが無いですね。
1巻はほとんど進展が無く平穏に過ぎていきましたが、2巻のラストの方でかなり距離が縮まります。
何事にも客観的だった桜井さんが色恋であたふたしている姿や、純粋で無自覚な蓉一の行動に微笑ましくなり、何度読み返しても飽きません。
桜井さんは結婚する予定だった彼女にフラれたり、過労で倒れたりと一見残念な人間に思えるのですが、その反面人望が厚く仕事が出来るという事や、年相応な人生経験からの行動や思考が彼のポイントなんでしょうね。
普通に女性にモテるタイプですし、恋愛に関して割と積極的です。
蓉一は初め大人びた若者というイメージなのですが、実際は自分を上手く表現出来ず殻に閉じこもるタイプで、容姿は格好良いのに恋愛に関しては超ド級の初心者。
それゆえの突拍子も無い無自覚な行動や発言が彼のミソなんだと思います。
そんな二人のやりとりが2巻は1巻にも増してかなり面白いです。
2巻がとてつもなく気になるところで終わってしまったので、3巻が発売されるまでの1年間が非常にもどかしいです。
私は内容さえ良ければBLも読むという感じなので、そういう方には是非おすすめしたい作品です。