8章からなり、各章は各研究者へのインタビューや研究紹介である。帯には「植物科学が明らかにする〜」とあり、分子生物学ベースで記載してあると感じた。目次は
http://www.kagakudojin.co.jp/book/b50069.html にあるとおりである。分子生物学の知識がある程度ないと読みづらいかもしれない(遺伝子の仕組みの知識が必要というより、それもあるが、文章が「○○遺伝子が突然変異を起こし、この機能を失った」等の説明が多い為)。1,5,6,8章は花関連で面白かったが、「なぜ(how)」にはあまり関係ない気がした。むしろ(why)に関係があるかもしれない。
この本を読んで一番「そうだったのか」というのは表題のとおりである。人間は成長し、第二次性徴期を迎え、繁殖能力を持つ。しかし植物は違うというのである。花という生殖器官を咲かそうと思えばいつでも咲かすことができるのである。しかし植物にとって適した季節が訪れるまで、遺伝子で咲かないように制御しているのである(よって、その遺伝子の制御を不能にした場合どうなるか等の説明がある)(そういえば、種子に何らかの薬剤処理をすることで、発芽後直ちに花を咲かす報告の論文を読んだことがある。ただし、その花が結実できるか、結実した場合、種子は発芽するか等の記載については覚えていない)。
網羅的というより、トピックを絞った本である。