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花の生涯〈下〉 (祥伝社文庫)
 
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花の生涯〈下〉 (祥伝社文庫) [文庫]

舟橋 聖一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

歴史と愛の伝説的名作。
桜田門外の変に至る激動の時代を鮮やかに描く巨匠の流麗な文体!

もはや、疑いもなく、暴徒狂士の襲撃であると知った大老は、こうして、駕籠の中にいることの危険を察知した。とは云え、うっかり、飛出すことは、よけい危い。
(馬鹿者──自分を殺して、どうなると云うのだ)
心の底から、憎悪がつき上げてきた。国粋も尊王も口実で、実際は政治的権力に盲目となっている或る男に煽られて、自分を殺しにやって来た愚かな刺客にすぎない。彼は、たまらなくなって、外へ出ようとし、駕籠の戸に手をかけた瞬間、全身を振り廻すような、激烈な衝撃と共に、あらゆる力を失った。──
乱闘の絵巻はそこかしこに、くりひろげられ、さしもの白雪も、殆ど一面朱にそまっていた。──本文より

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ、広い世界に目を向けようとしないのか?―米国総領事ハリスの嘆きは、同時に井伊直弼の嘆きでもあった。もはや世界の趨勢を止めることはできない。徒らに攘夷を叫ぶことは、日本国自体を滅亡させることだった…。腹心長野主膳、それに直弼の密偵として、また生涯を賭して愛を捧げたたか女を配し、維新前夜に生きた直弼の波瀾の生涯を描く、不朽の名作。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: 祥伝社; 新装版 (2007/04)
  • ISBN-10: 4396333528
  • ISBN-13: 978-4396333522
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 275,676位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
大老井伊直弼を取り巻く世の中の動きは,
学校で教わった程度の知識では想像もつかないほど錯綜したものだったようです。
確かにこれでは「ええじゃないか」と踊り歩きたくもなりそうだ。

歴史小説って,キビシーですね。
実在人物をモデルにしていると,この登場人物には,こんな役回りを演じさせよう,
なんていう思い通りには,進められないわけですから。
読んでいるほうも,「小説ズレ」してくると,
「きっとこの人はこんな風になっていくだろう」なんて勝手に想像してしまいますが,
その当てをはずされることが多くて,目が離せなくなってしまいました。
それもまた,歴史小説の楽しみでもあるのだろうと思います。

かなり広範な歴史資料に基づいて書かれたもののようです。
今度は是非その基になった資料のほうも覗いてみたいな。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
歴史の見方 2007/6/10
形式:文庫
流れるような文体に一気に読み終えてしまいました。

桜田門外の変を集団テロと断罪する怒りにみちた表現に今までの歴史小説の

読後感にない気持ちになりました。

「歴史は勝者によって作られる」と歴史の多面性の面白さを改めて感じます。

非常にきれいな作品です。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫|Amazonが確認した購入
記念すべき大河ドラマ第1回 原作。

埋木舎での井伊直弼と長野主膳の出会いから、安政の大獄を経て、桜田門外の変へ。どちらかと言うと、悪役として認知されている直弼を、日本のため、敢えて憎まれ役に徹するヒーローとして描いている。もっとも、安政の大獄に、直弼が大義を明確に打ち出すことは、ちと苦しいんだけれど。

主人公直弼より、直弼、主膳を翻弄し、間諜として活躍する村上たかの妖婦っぷりが印象的。嫉妬に苛まれ、異常な行動に奔る たかの夫 多田一郎、直弼の側室 里和など、登場人物がいきいきとしている。歴史小説としては、あまりに物語的ではあるんだけど、いやな感じはしない。

ただ、新聞連載からなのか、唐人お吉とハリスのくだりが長々続いたりと冗長な感は否めないかなぁ。
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