書店でパラパラと読んだときは、好印象でした。いざ買って読んでみると違和感。花の名前の由来などはそれなりに勉強になりました。しかしそれぞれの花の文章の最後に書かれている、山下さんの、花に対する詩的(私的?)な言葉たちに、私はなんだか「ついていけない感」を受けました。想像力がとても豊かなんだなぁとは思いましたが、その表現は私には合いませんでした。 あと、外国から来ていまとなっては帰化した花たちがいくつか紹介されていましたが、私はその花がたくさん咲いているせいで、本来その場所に生えるはずであった日本の植生が奪われているわけなので、美しい言葉であってもあまり美化してほしくありません。この本を読んだ人が、帰化植物のいい面だけをみてしまいそうな気がします。最後にもうひとつ言わせていただくと、花にまつわるお話というのは、切ないものが多いということをこの本で知りました。その印象を山下さんが際だたせるように最後に言葉を添えているので、読み終えたあと、良い悪いは抜きにして悲しさが残りました。