上杉景勝・菊姫夫妻の中編と、上杉景虎・雪姫(景勝の姉)夫妻の短編が収録されています。
コミックスのタイトルにもなっている「花の君参る」は菊姫が主役のお話。
景勝菊姫夫妻がメインで登場した作品は今までほとんどなかったので、この作品は貴重だと思います。
菊姫がとても可愛らしく、二人がすごく仲のいい夫婦として描かれているのも嬉しいです。
影に隠れがちな、景勝の嫡男の生母・四辻氏(このお話では斎姫)を、ちゃんと扱ってくれた事もよかったと思います。
「望楼」は上杉景虎が主役のお話。
上杉謙信死後の景勝と景虎の家督争い、御館の乱を中心としたお話です。
先程の話では主役側であった景勝を裏から見るようで、二つ合わせて読むとさらに面白いです。
この二つのお話で、景虎が謙信の養子になってから、関ヶ原を経て江戸時代に至るまでの上杉家の歴史が概観できるようにもなっています。
2009年の大河ドラマ「天地人」で活躍する人物たちが登場するので、大河ドラマで上杉家に興味を持った方にもお勧めです。