どこにでもいそうな法学部生・有川と、どこか浮いた雰囲気のある農学部生・御崎。
御崎の持っているネックレスがきっかけで、有川は彼に興味を持ちます。
さらに距離を縮めるかのように、有川は御崎が所属する辻村教授の研究室で雑用係をすることになり・・・。
平凡だけれど、自由奔放で器用(すぎる?)、そしてあまり周りを気にせず率直に感情を伝える有川と、
ツンデレと見せかけて繊細ですぐに赤くなる御崎のやりとりが可愛いです。
ノンケ×ゲイ(?)ですかね。
ひとつのことに夢中になってしまうと、それ以外のことを放置してしまう有川ですが、
かなみがいったように、彼のそういった性格は魅力的に感じますし、
御崎もじぶんにはない有川の人となりに惹かれてるんだろうなと思います。
1巻は、出会い〜おたがい特別な感情をなんとはなしに意識する、ところまでです。
その流れを丁寧に書いているため、「はっきりしない」「なにを言いたいのか分からない」と感じそうですが、
セブンデイズとは違って、書くべき描写はしっかり書いていると思います。
とくに御崎は、有川にはっきり恋情を抱いています。
いかんせん有川が本能的に動くタイプなので、知らないうちに御崎を傷つけるんじゃないかと心配ですが・・・笑
このゆったりした流れそのものが、「キャンパスライフ」という感じで良いです。
あと、表紙の絵の使い方がとても新鮮でした。これも読んで楽しめる一要素ですね。
2巻はもっと話が動きそうです。川端がどういった存在なのか気になります。
宝井さんの絵は特徴的で、宮城とおこさんを思い出します。
絵そのものが独特で、好きな人間にとってはそれだけで満足してしまうという。
透明感ある雰囲気が、ほんとうに心地良いです。
画力が秀でていることはさることながら、一見すると平凡な人物を、掘り下げて描くことに長けていて、
「花だより」のように、ちょっとしたエピソードで味を出すのもひじょうに上手。
派手さはないのに、読むとじんわりきます。
2巻がでるまで最低1年はかかると思いますが、おおいに期待して待ってます。