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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
道尾ワールドの短編集,
By 山茶 (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 花と流れ星 (単行本)
真備シリーズの短編集です。えっと、大ファンなのですが、 真備シリーズ2冊を読んでいない。 なんちゅう不届き者なのでしょうか。 ゴメンナサイ。 常々、道尾秀介は、 「人間の真相心理を書くにはミステリー技法が一番」 と言っています。 それを如実にあらわしたのがこの作品集だと思います。 どれも、打ち明けられない過去があって、 その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。 辛い物語の連続でした。 まさに道尾ワールドでした。 一つ目の「流れ星の作り方」は眠れなくなる夢十夜 (新潮文庫)で読んでいたのですが、 再読してもやはり面白かった。 「モルグ街の奇術」のトリックはニヤリとしました。 いやぁそれぐらい俺でもわかるよ〜。 って想って読んでいて、その通りになって、 ほらね。 と得意げに想っていると、 最後にやられました。。。 二歩も三歩も先をいく展開に脱帽です。 「オディ&デコ」の事件日の使い方、さすがですね〜。 気づかないっすよ。 普通にああ、そういう季節の話なんだなと想っただけだもん。 それが事件の解くカギになるとか想わないっしょ。 「箱の中の隼」の伏線の回収はさすがです。 コーヒーの伏線とか唸りましたよ。 冒頭で???が頭に浮かび、なんだこれ?と感じていて、 読んでいるうちにそれを忘れていたのですが、 最後におおおおおおおおって感心しました。 最後の「花と氷」はヒューマン性が強く感じられました。 おじいちゃんの気持ちが人間くささが伝わってきました。 トリックも結婚式のブーケプルズとかかっているし、最高でした。 一番好きかも。 豆のにしかわのコーシーのみたくなりました。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
《真備》シリーズの第一短編集,
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レビュー対象商品: 花と流れ星 (単行本)
『背の眼』、『骸の爪』の探偵役・真備庄介とその助手北見凛、そして真備の旧友である、ホラー作家・道尾の活躍が描かれる、シリーズ初の短編集。 三人組が醸しだす、なごやかで微笑ましい雰囲気もさることながら、事件 にかかわることで浮かび上がる、彼らの内に秘めた悲哀も見逃せません。 ◆「流れ星のつくり方」 福島県白峠村の事件で真備たちの世話になったお礼として、 道尾は、二人をある海沿いの町での一泊旅行に招待した。 夜、買出しに出た凛は、ラジオを持った少年と出会う。 凛に「流れ星のつくり方」を教えた少年は、二年前にあった 彼の友達の両親が惨殺された事件について、話し始める。 二人を殺した犯人は、そのまま現場である家に潜み、帰宅した彼の 友達に気づかれることなく、いつの間にか家から逃げ出したそうだ。 いったい犯人は、どうやって逃げ出したのか? ある意味、読者の予想通りの真相が一部開示された後、最後の最後で炸裂する 《フィニッシング・ストローク》は予想の斜め上をいき、鮮やかに騙されという感懐と ともに、声にならない悲痛な魂の叫びが、読者の胸に刻印されることになります。 ◆「モルグ街の奇術」 バーで会ったマジシャンに、彼が過去に彼自身の右手首を消し てしまったトリックを言い当ててみろ、と迫られた道尾と真備。 もしできなければ、二人の右手を消す、というのだが……。 タイトルからもわかるように、ポーの某作が下敷きにされていて、そこ に作者らしい、ひねりとアレンジがほどこされた、怪作となっています。 マジシャンの、想像を絶する異常性を大前提とする本作のトリックは、かなり 力業な印象がありますが、「密室からの右手首消失」の解法としては、非常に ユニークですし、得体の知れない不気味なマジシャン、という特異な人物像を 鮮烈に印象付けることに成功しています(引いてしまう人もいるでしょうがw)。 ◆「オディ&デコ」 暦の上では春となった日、『真備霊現象探求所』を 訪れたのは、小学四年生の莉子という少女だった。 彼女は、親に飼うことを許してもらえなかった捨て猫を、家の隣にある マンションのゴミ集積所に置いていたのだが、翌朝、その猫はカラスの 餌食になってしまったらしい。 しかも、彼女が自室の窓から撮った携帯の 動画には、猫の顔らしきものが映っており……。 ◆「箱の中の隼」 時は、三月半ば。真備は原稿の直し、凛は確定申告の帳簿整理に追われて いるところへ、うっかり来てしまった道尾は、彼らに冷淡に対応され不満を抱く。 そこへ「宗教法人ラー・ホルアクティ」という新興宗教 の信者の女性が、真備に面会を求めてやって来た。 真備の代わりに、その女性に応対した道尾は、真備に 成りすまし、彼女らの教団本部を見学することになるが……。 かなり重い題材ながら、短編であるため、 物語は一気に進行し、急速に収束します。 本作では、依頼人の女性が見せる、不可解な言動のなかに、どのような秘められた 意図があったかがポイントとなりますが、彼女が事務所に来た時から、周到な伏線 が張られています。 ◆「花と氷」 友人の結婚披露宴に向かう途中、凛は公園で、三日前に事務所を訪れた蒔岡 という老人が、小学校低学年ぐらいの少女たちを集め、チラシを配っている姿を 見かける。 蒔岡は、趣味で発明をしているのだが、先日、その作業場で、不慮の 事故があり、公園に集まった少女たちと同じ年頃の孫娘を亡くしていた。 彼は事務所を訪れた際、死んだ孫に謝る方法か、殺して もらう方法を教えてほしい、と真備に訴えていたのだが……。 披露宴のブーケプルズに託される、人生の理不尽とやりきれなさ。 引いたリボンの先につながっているのが、綺麗な花なのか、 それとも、白くて冷たい氷なのかは、誰にも予想できない。 しかし仮に氷だったとしても、それも大切な思い出の証であることに かわりはないし、時間をかけて溶かし、できた水で、花も咲くはずだ――。 心に傷を負った者同士の、切なくも温かい交感が描かれます。
5つ星のうち 4.0
面白い,
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レビュー対象商品: 花と流れ星 (GENTOSHA NOVELS) (新書)
死んだ妻に会う方法を見つける為に霊現象探求所を構える真備、死んだ妻の妹で助手を務める凛、 そんな凛にほのかに想いを寄せる小説家の道尾。 そんな三人が集う探求所を今日も様々な悩みを抱えた人たちが訪れる。 日常ミステリ。短編集。 一番最初に収録されている「流れ星のつくり方」が一番好きです。 少年のいたずらっぽさがどこかくすぐったく、そして物悲しい。 そうか、謎解きは逆光になっている少年の姿から始まっていたのか と思いました。
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