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芭蕉庵桃青 (中公文庫 A 68)
 
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芭蕉庵桃青 (中公文庫 A 68) [文庫]

中山 義秀
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

食道癌の再発で孤独と不安に苛まれた著者が心の深部に安穏を求め、漂泊行脚の境涯に身をおいた芭蕉の心境をさぐる。資料、研究書、注釈書等を駆使し、自らの孤独感と風狂の詩人の苦悩とを二重写しにさせ、芭蕉の全体像に迫り不断の生命を追求した長篇小説。「今2回で終わるところであるけれども、それも是非ない」(「中央公論」昭和44・10)と記された遺作。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

食道癌の再発で孤独と不安に苛まれた著者が心の深部に安穏を求め、漂泊行脚の境涯に身をおいた芭蕉の心境をさぐる。資料、研究書、注釈書等を駆使し、自らの孤独感と風狂の詩人の苦悩とを二重写しにさせ、芭蕉の全体像に迫り不断の生命を追求した長篇小説。「今二回で終るところであるけれども、それも是非ない」(「中央公論」昭和四四・一〇)と記された遺作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 389ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1975/01)
  • ISBN-10: 4122002702
  • ISBN-13: 978-4122002708
  • 発売日: 1975/01
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 852,143位 (本のベストセラーを見る)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 芭蕉をやるなら、この一冊ぐらいは読んでおかなければならない、という先輩の言に従い、かつて読んだことはあるが、今回また読み直し、著者畢生入魂の一書という感を強くした。
 実によく作品と資料と研究を読み、芭蕉の実像に迫ろうとして苦心している思いの深さが見えてくる。いわゆる創作をしようとして面白おかしく膨らまして書こうとしていない。むしろ、芭蕉の風雅の誠に、人生と自然の連関に肉迫し、収斂しようとする求心性があるとみられる。
 芭蕉の秀句のひとつに「明月や池をめぐりて夜もすがら」がある。それについて述べる。

 古池を前にひとり明月を眺めながら、この句をよんだ。/その折の彼の感慨は知るよしもないが、先の蛙の句で芭蕉は、一瞬の水音に、永劫の時の寂静をつたえ、これにあっては一夜の明月に、悠久輪廻の相をとらえている。まさに素堂のいう、明星の輝きによって真如の悟りをえた出山の釈尊と、趣を一にするところがあるかもしれない。

 ただ甘い感傷的、文学的抒情表現をするのではなく、芭蕉という風狂詩人の本質に対して宗教的、人生哲学的迫り方をした小説である。芭蕉作品及び関連文学作品の語学的解釈をするよれははるかに、その本質・奥義に迫ることができる上質の芭蕉入門書であると言いたい。
「今二回で終るところであるけれども、それも是非ない」と食道癌再発で亡くなった中山義秀の遺作。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 江戸深川の芭蕉庵に移ってから始めて、晩年まで発句・連句の作られていく過程を小説家の想像力で追究している。俳諧史をひもとき、それも十分考慮に入れながら、一つ一つの作品の発想されていく姿を浮き彫りにしている。あとがきに「病と戦ひながら書き続けてきたけれど、苦しさの中にも楽しさがあった。未完に終はったけれけれども、日本人の美しい情操を伝へるものとして贈りものとするに恥ぢない」(口述筆記は娘日女子)(雅)
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