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30 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
僭越ながら・・・,
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レビュー対象商品: 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか―擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書) (新書)
本書は3分の1くらい内容を削ればもっとまとまりのあるいい本になったんじゃないかなと思いました。前半は題名どおり、村上春樹に芥川賞が与えられなかった理由の考察です。 選考委員だって人間で、思考や感情に限界があるのは仕方のないところ。しかし、文学賞の選考によってその人間性まで暴かれてしまうとは、作家ってつくづくつらい商売だと思います。 後半は太宰治「走れメロス」と夏目漱石「坊ちゃん」と村上春樹の諸作品にからめた小説論みたいなものです。 正直、ちょっと行き当たりばったりに語りすぎという印象です。 冒頭で著者は、本書を頭から通して読む必要はない、興味のあるところから飛ばし読みしてくれればいい、というようなことを言っているのですが、一冊の本の書き手としてそれはちょっとずるいというか、無責任ではないでしょうか。 そもそも本をはじめて手に取る読者に、サブタイトルだけ見て内容を推察して好きな場所を読めというのは無茶な話です。 やはりその辺は、きちんと構成を立てて、読み手を結末へ導くべきで、それは一冊の本を書く以上は最低限の技術ではないのでしょうか。 前半が面白かっただけに、後半のまとまらなさがなおさら残念です。
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
タイトルの問い以外のところの方が面白かった,
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レビュー対象商品: 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか―擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書) (新書)
文学の外側にいる人に文学を「読む」ことの面白さを伝える、という、おそらく本書の最大の意図と思われる点については、それが成功しているかどうかはともかく、志としては大いに共感した。そういった趣旨のために、「若者」に迎合するような語りの文章がとても卑屈な感じがし、また過剰気味の説明口調がきちんと整理されていないため、あまり読みやすいとは言えなかったとしてもだ。村上春樹ほどの作家がなぜ日本文学界の登竜門たる芥川賞を受賞できなかったのか?「走れメロス」はよく読んでみるとかなりヘンなのになぜ「青春の書」として不動の人気を得ているのか?「坊ちゃん」の真のヒロインは誰なのか?という3つの問いを中心にして、戦後日本文学界の屈託や近代的なシステム(とりわけ学校制度)と近代小説との関係といった、文学をとりまく「環境」に注意を払いながら、春樹、太宰、漱石という圧倒的な人気を誇る作家とその作品について、著者独自の「批評」が行われている。 個人的には、「メロス」に関する評が新鮮な感じがして面白かったが、「アメリカ」や「父」をキーワードとした春樹論についてはどこかで聞いたような話で特に感心せず(それだけ春樹が論じまくられている、ということだろうが)、「坊ちゃん」論については、確かに「斬新」ではあるのだがあまりスッと入ってこなかった。ここのところは、著者が渡部直己氏に大きく依拠しながら展開している議論の方が、渡部氏の論を知らなかっただけに、興味深かった。 文学に関心があり、暇を見つけてはそこそこの量を消費している読者(私だ)にとっては、文学の置かれている「環境」というものについてもたまにメタ思考してみると知的になれた感じがして喜ばしいので、そうした目的のためのツールとして、本書は楽しく読み通せる。ただ、文学の外部にいる人々にはやはりこうした書物は届きにくいだろうし、またもっと啓発的な「批評」を求める人々には、本書が設計した言葉は、やや軽薄に過ぎるだろう。読む側のモチベーションがうまくハマらないと嫌われてしまいそうで、なにか、もったいない気がしてしまう作品である。
37 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
立ち読みするほどの価値もない,
By 煙草プカプカ "煙草プカプカ" (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか―擬態するニッポンの小説 (幻冬舎新書) (新書)
うっかり購入したものの、タイトル通りの感想です。以下レビューです。 ・内容が薄い(講演録か何かでしょうか?)主張にほとんど根拠がない。思い込みを語られてもつらいのです ・タイトルに関連した内容ついて、ほとんど語っていない。語っている内容にしても「父」「アメリカ」との関連に終始し目新しさがない ・冒頭で述べた3つの主題「村上春樹」「メロス」「坊っちゃん」について関係のない雑談が多い。というより「三丁目の夕陽」(しかも映画版の方)の本?と思うくらい「三丁目の夕陽」についての記述ばかりが ・「坊っちゃん」についての自説?に全く同意できない 「流行りもの」と耳目を引くような珍説で、ちょっとした売り上げを狙ったのかもしれませんが、 うーん、著者も版元も、こんな商売やってちゃ駄目だと思います。
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