札幌テレビハウスという、北海道のテレビ局が撮影した映像集で、四季の映像にあわせて、日本古来の色名が字幕で表示される。四季の映像の中に色を発見してイメージでとらえようという試みは評価できるが、映像は大半が北海道や東北のもので、つまみ食いのように本州や沖縄の映像が混じる。北海道のテレビ局だから仕方がないのかもしれないが、大半が北海道や東北の映像に偏った内容なのに、(キタキツネとかじゃがいもの畑とか見渡す限り何もない雪原とか。)ナレーションはやたら「日本人は古来から...」を連発するので、まるでこの映像が日本の四季の全てを表しているといった若干押し付けがましい印象を受けた。何よりも耳ざわりなのはナレーション。女性の甘ったるい声で「ですます調」で頂けない。カラーコーディネーターの人が書いたという、ナレーションの原稿自体も感傷的になりすぎ、まるで話している本人が自己陶酔に浸っているかのような印象を受けてしまう。ナレーションを切って見ればそれなりに美しい映像集だと思う。北海道の自然に絞るか、日本の色彩を追求するなら、もっと全国的に映像を取材してまんべんなくおさめたら良かったのではないかと思った。また、このナレーションでは、日本人は灰色などの微妙な色調に敏感な民族で、特に色彩感覚が優れているといったことを述べていたが、実際はそうでもないと書かれた本を読んだことがある。派手な宣伝の割には、がっかりさせられる内容だった。