色に興味があって読んでみましたが,改めて気づかされることが多々あり,個人的には大満足の一冊でした.
本書では,ニュートンやゲーテに始まる色に関する古典的理論を紹介しています.赤の光と緑の光が混ざると黄色になるというのは小学生でも知っていますが,物理学を学んだ者からすると少し不思議でもあります.光の波長によって色は決まるのですが,赤の波長の光と緑の波長の光が混じっても決して黄色の光の波長にはなりません.しかしながら,人間には赤+緑と黄色が同じように見えます.これは光そのものが色を持っているのではなく,あくまでも人間がそのように感じているだけという事になります.
その他にも,リンゴは私にも皆さんにも赤く見えていることと思いますが,子どもの頃からこの色が赤色と教えられているから「赤」と答えるのであって,本当に同じ色に見えているかどうかは誰にも分からないという話は,本当の色とは何だろうと少々ショックでした.
色に興味のある方は是非どうぞ.久々の☆7つです.