私自身も色弱なので興味深く読んだ。カラーのイラストが豊富でとにかく読みやすいし、印象に残る。資料も充実していてこれ一冊読めば大体色弱のことは分かると思う。まず、男の子の20人にひとりが色弱であるという事実にびっくり。私も知らなかった。著者自身の体験をもとに小さな頃から、小学校の色覚検査の思い出、大学受験で希望の大学に行けなかったこと、就職のことなどを書いている。このあたりは同世代としてまったく共感できる。私も理科系に進のを断念したからだ。最近は進学や就職についてはあまり差別がなくなってきたことなども知ることができた。コンピュータの助けによって著者はデザイナーとして仕事をしているようだ。これもちょっとびっくり。遺伝の事は私自身あいまいだったが、正確な図が載っているのでこれも助かる。私の娘に男の子の孫ができると半分の確率で色弱になるらしい。また、カラーユニバーサルデザインというものを提案してくれていて色弱に優しい社会が実現するのも近いかもしれない。優しい、ふんわかとした本ながら、しっかりと知識も身につけられる。明るく役に立つ色弱の本だ。今までにはこんな本はなかった。早速、娘たちに贈った。