色弱について何の知識も持たずに読み始めましたが、
色弱の性質や日常生活での不便さ、社会での扱われ方、そして現状までを
著者の生い立ちから成長をたどりながら一緒に学ぶように読める本でした。
ひとりの色弱者から見た世界に、ちょっとお邪魔するような感じです。
だけど現実には、著者が見た世界は別に彼だけのものだけでなく、
私もその世界を構成しているひとりです。
色という点でこんなに不便を感じている人がいることを
知らずにいた自分が恥ずかしくなりました。
バリアフリーやユニバーサルデザインという概念はかなり一般的になり、
様々な分野で取り組まれてきていますが、
色覚に関してのそれはまだ周知さえされていないと感じます。
巻末に2010年末時点でのカラーユニバーサルデザイン認証品一覧が
掲載されていますが、「これだけしかないのか」と驚きました。
この一覧がもっともっと増えていくような社会を作っていきたいです。