本書は良心の自由という切り口で、
昨今の教育現場で起きている問題を分析し、
あくまで子どもにとってどのような教育が望ましいのかを探ろうとするものです。
題材とされているのは、
いうまでもなく日の丸・君が代の押しつけ、そして性教育などです。
本書は憲法学の教科書でも記述の薄い、
すなわち研究の深められていない、
19条=思想・良心の自由についての思索の鍵を提供します。
また、欧米における良心の自由、そして隣接する信教の自由の扱いについても知ることができます。
さらに26条を巡る国民教育権説と国家教育権説の争いについても、
旭川学テ判決を手がかりに公平に論評がなされています。
本書は多くの法学徒、教員志望者、
そして、子どもにより良い教育を施したいと願う親御さんにぜひ読んでいただきたい良書です。
もっとも、必ずしも容易な議論ではありませんが…。