この問題集を簡単だというかたが多いですが、物理を暗記にたよったり、問題の暗記などにたよったりしない人なら現役生の場合この問題集だけで充分だと思います。
名門の森と比較した場合、名門の森の赤がけの問題と本書の問題とでは(多少簡単になっていることもありますが)かぶっているものが多くあります。むしろ単振動などは名門の赤がけより内容が濃く、問題数も多いです。
また名門の赤がけ問題ではないレンズなどの問題もバランスよく演習できます。要するに名門の森を隅々までなる勇気や時間のない人は本書→赤本のほうがよいということです。
さらにこの本のよいところは公式の導出が問題化されているので、基本的なところから応用的なところまで一気に力を伸ばすこともできることです。これはエッセンス等で基本をかためた後の演習を前提とした名門の森にはない魅力です。(もちろん基本はある程度やらなくてはなりませんが)また一問一問が軽くできている分、ある問題で得た知識を他の問題で使え、段階的にレベルアップできるといるという良問題集にかかせない特質もあります。実際に問題を解いてみるとそれはまさに風の中を駆け抜けたような爽快な気分、一章をやりをえればゴールを決めた瞬間のような快感を味わえます。
ちなみに僕は熱力学を独学で本書で二週やっただけで東大、京大模試ともに5割ほどの得点をすることができました。微積で楽しく高校物理の著者の生授業を塾で受けていた効果もありますが、問題演習は本書だけで東大、京大模試ともに力学は7割ほど、習ったばかりの電磁気も5割ほどの得点をすることができました。センター後に物理2の力のなさに愕然とし、名門に手をつけられないというときでも本書は効果大です。頑張れば3、4日でおわります。