ネスレやP&Gなどマーケティングにおいて世界最高峰の企業をクライアントとしてきた筆者の広告論。筆者は「良い広告」とは、”効果がある広告=売上げに中期的に貢献する広告”であると定義する。
では「良い広告」がいかにして生まれるのか?その条件は次の2つ:
1)「良い広告」は、広告代理店、広告主(企業)の協同作業である:
特に、筆者が直接関わった、日本広告史において最も偉大なキャンペーンの一つ「ネスカフェ 違いが分かる」シリーズがいかにして生まれ、そして30年以上続いているのかが詳細に記述されている。
このキャンペーンに携わった広告代理店(電通)と広告主(ネスレ)が各場面においてどのような役割を果たし、信頼関係を築きえたのかが分かる。
この事例を読めば、素晴らしいキャンペーン・広告が成立する必須条件は、”広告代理店だけでなく、広告主(企業)が自身の責任を果たさなければならない”ということが理解できる。
2)「良い広告」が生まれるには、トップマネジメントのコミットメントが必要:
筆者は、マーケティングにおいて世界最高峰の企業であるP&Gやネスレと仕事を共にし、その本社経営陣とも接してきた。
そしてマーケティングに優れるグローバル企業トップに共通することは、彼らが「広告・キャンペーンは経営陣の仕事である」との認識・実践している点だという。グローバル企業での活躍を目指すビジネスマンにとってはその専門性が何であれ(IT、金融etc)、広告およびマーケティングの素養が必要と考えられる。
ネスレやP&Gというマーケティング世界最高峰の企業をクライアントとしてきた経験から抽出された広告論は、広告代理店で働くビジネスマンだけでなく広告主(企業)で働くビジネスマンにとっても学ぶべき点が多い。