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舶来屋
 
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舶来屋 [単行本]

幸田 真音
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

闇市から出発し、エルメス、グッチ、セリーヌ、エトロ……数々の一流品を日本に紹介した銀座の高級ブティック「サン モトヤマ」。その創業者・茂登山長市郎は戦時中に天津で出会った西欧の逸品の買い付けに奔走する。パリやフィレンツェの老舗で何度門前払いされても挫けなかった。そして幸運な出会い。日本人の逞しさ、美しい物への愛、そして商人の矜持を鮮やかに描いた、痛快で心にしみる一代記。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

戦時下の天津で出会った、西洋の一流品。その圧倒的な輝きは、東京の焼け野原に戻っても長市郎の胸から去らなかった―。エルメス、グッチをはじめ数々の高級品を初めて紹介した「サンモトヤマ」創業者・茂登山長市郎。戦後の闇市から出発し日本にブランド・ビジネスを確立した男をモデルに、昭和の商人の半生を描く、痛快で心にしみる一代記。

登録情報

  • 単行本: 409ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/07)
  • ISBN-10: 4104633054
  • ISBN-13: 978-4104633050
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 20 x 14 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 418,933位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ストーリー自体は実在の人物である茂登山長市郎氏の実話に基づいているので非
常に面白い。

が、話の展開が子供向けの科学書然とした太郎と花子と博士の質疑応答の様な形
態で進んで行くのにはちょっと閉口した。

経済小説を多数、著している作者だけ有り、戦中、戦後から高度成長期、バブ
ル、そして現在とその時々の経済の状況や貨幣価値などに触れているのは物語の
定量的な理解の一助になっている。

読了後の率直な感想として、茂登山氏の重量感のある半生を「舶来屋」という物
語としてきちんと昇華出来たのか、脚色の塩梅とノンフィクションの狭間で揺れ
る作者の葛藤を行間に垣間見たような気がした。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
痛快一代記 2009/8/9
By waves
形式:単行本
幸田真音さんの経済小説。主人公のモデルはサンモトヤマの茂登山長一郎さんで、戦後の闇屋から絢爛たるブランドビジネスを育て上げる痛快小説だ。主人公「茂里谷」が若い二人に語り聞かせながらストーリーが進むところから見て、実質的には茂登山さんの自伝に近い。それを400ページも一気に読ませるところが、さすがは幸田さんの筆力だ。経済知識も確かなので読みやすい。

読んで圧倒されるのは主人公のバイタリティ、そして常に先の手を打つ経営者としての手腕。美しいものを扱いたい一念でエルメス、グッチの代理店契約を獲得していく執念は、ビジネスマンとして見習いたいところ。

また本書はブランドビジネス隆盛の歴史を語る一方で、警鐘も鳴らす。希少性を捨て沢山の手垢が付けば、最早高級ブランドではなく、大衆化したことになる。まぁそれでも今日、多くの日本人がグッチのバックを持ち歩くようになって、それなりに日本人の美意識も進化したといえるのかもしれない。捨てた部分もあるのだろうが、その辺は本書では語られない。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By A-san トップ500レビュアー
形式:単行本
 サンモトヤマ会長の茂登山長一郎氏の一生を描いた小説。小説の設定としては、正直ほとんど芸はなく、主人公とその彼女が、喫茶店で出会った老人からその半生を聞き出すというもの。

 おそろしいほど単純で退屈な設定にも関わらず、最後まで読みとおしてしまうのは、老人の半生が波乱万丈で魅力的であるからであろう。

 不注意で蠍にかまれてこん睡状態に陥ったために命を救われた太平洋戦争での経験、闇屋として大儲けしていく過程、何度押してもびくともしないグッチの門が開いた瞬間、闇ドルでの大量の買付に目をつけられ、税関で逮捕され一瞬にしてすべてを失ったこと、ショップ・イン・ショップの発想、黒船到来でグッチが去りエルメスを返還したこと、一人の人間が、これほどまでにタフで愉快な人生を送りとおせるものなのだろうか。

 サンモトヤマの現在は、過去の栄光と比べ必ずしも輝いたものとは言えない。株式上場もせず、現在取り扱うブランドは決して著名とは言えない。しかしながら、それ故に茂登山長一郎の生涯はより輝いて見える。自分を信じ、決してあきらめず、地に足付いた商売を続けて、今なお現役(2009年現在88歳)の会長である。
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