これほど分かりやすい般若心経は初めてです。物語はお釈迦様が観音様や弟子たちと山に登る場面から始まります。弟子のシャーリープトラが観音様に涅槃とはどんな状態なのかと問いかけ、お経に沿って説明していくというものです。例えば「照見五蘊皆空」⇒「五蘊はみな空なりと照見して」⇒「そこから、あらためてこの世のありようを眺めて見るとこの世界はそれまでと全く違った新しい姿で見えてきたのです。そして私は明らかに理解したのです。この世を形づくっている色や形や感覚や思いなどは、すべてこの海の表に起こっては消える波のようなものだったと。」絵本の物語性に加え、苦しむ人や動物を波にたとえたり、静かな海に身をゆだねるシーンなどイメージが豊かに広がる。一度手にされては?と是非勧めたい。気持ちが安らぎます。