著者は、権威あるSFの2賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞を幾度も受賞しているコニー・ウィリス。本作ではローカス賞を受賞している。400字詰め原稿用紙にして2060枚という圧倒的なボリュームでありながら、長さを感じさせない小説である。それは、舞台設定、登場人物、ストーリー展開といった物語を形作るすべての要素が、感動のクライマックスを迎えるための綿密な計算の元に組み立てられているからにほかならない。まず舞台は、迷路のように入り組んだ構造を持つマーシー・ジェネラル病院。ここで、主役2人をはじめ、死後の世界を信じるノンフィクションライター、災害マニアの少女、昏睡状態の男性ら個性的な人物たちがドラマを織り成していく。
3部からなる本書には、第1部と第2部の終わりにそれぞれサプライズが含まれており、特に第2部の結末は、読む者をしばし呆然とさせるほどに衝撃的である。想像を超えた展開に、知らないうちに引き込まれてゆく。(冷水修子)
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星5つでない理由は、ゆっくり進むストーリー展開が苦手なひとも多いだろうことから-1としました。個人的には五つ星。
人間の意志や生命の神秘さへの探究心が刺激され、深く心に残る結末もいい。知性、感性、表現技術、どれをとっても一級の娯楽小説で、読んでハズレなしだと思う。
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