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航路(上)
 
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航路(上) [単行本]

コニー ウィリス , 大森 望
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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トンネル、光、天使、亡くなった家族など、心停止から蘇生までの間に見る不可思議な世界。認知心理学者のジョアンナは、これらの臨死体験を科学的に検証するため聞き取り調査を行っている。そんな彼女の元に、化学物質を投与して擬似臨死状態を作り出す実験を試みる神経内科医のリチャードが現れた。彼の研究に参加することになったジョアンナは、被験者不足のため自らも実験台に上ることに。擬似臨死状態で彼女が見たものとは何なのか? 臨死体験とは脳が作る幻想か、あるいは「あの世」からのメッセージなのか?

著者は、権威あるSFの2賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞を幾度も受賞しているコニー・ウィリス。本作ではローカス賞を受賞している。400字詰め原稿用紙にして2060枚という圧倒的なボリュームでありながら、長さを感じさせない小説である。それは、舞台設定、登場人物、ストーリー展開といった物語を形作るすべての要素が、感動のクライマックスを迎えるための綿密な計算の元に組み立てられているからにほかならない。まず舞台は、迷路のように入り組んだ構造を持つマーシー・ジェネラル病院。ここで、主役2人をはじめ、死後の世界を信じるノンフィクションライター、災害マニアの少女、昏睡状態の男性ら個性的な人物たちがドラマを織り成していく。

3部からなる本書には、第1部と第2部の終わりにそれぞれサプライズが含まれており、特に第2部の結末は、読む者をしばし呆然とさせるほどに衝撃的である。想像を超えた展開に、知らないうちに引き込まれてゆく。(冷水修子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

<死>の向こうにあるものは?驚愕と感動の臨死体験ミステリー
ヒューゴー賞、ネビュラ賞の最多受賞歴を誇るコニー・ウィリスの最高傑作。本年度ローカス賞を受賞した感動の大作、いよいよ登場!
『私たちは皆いつか死ぬ。だからこそ死には無数の物語が詰まっている。その巨大な死を、コニーウィリス以外の誰がこれほど豊かに描き出せるだろう。笑い、驚き、はらはらし、胸が熱くなる。この物語が残した素晴らしい船跡は、いつまでも心に残るに違いない』瀬名秀明


--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 413ページ
  • 出版社: ソニーマガジンズ (2002/10/8)
  • ISBN-10: 4789719332
  • ISBN-13: 978-4789719339
  • 発売日: 2002/10/8
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 211,882位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ラストの情景に思いを…, 2005/1/5
臨死体験をテーマにしているので、変な宗教小説になっていないかとの不安については、著者自身がその手の『科学的なノンフィクション』を『最悪の種類のニセ科学』と断じているので、安心して読めると思います。臨死体験に否定的な自分ですが、コレなら有りかも?と思いました。
ドゥームズデイ・ブック同様、ストーリーがじわじわ進行します。
ページ数が多い上に、軸になるストーリーがなかなか進まないので人によってはツライかも。
個人的には軸のストーリーがなかなか進まないにもかかわらず、一気に読み進むことが出来ました。魅力的な登場人物のやりとりを楽しめればOKかと。そのぶん読み手を選ぶ作品だとも思います。上巻の遅々とした展開にも多くの伏線とネタがちりばめられており、下巻半ばよりその伏線を活かした怒濤の展開。
テーマが臨死体験なので、容赦のないストーリー展開を覚悟して読んでいましたが、見事に予想外の展開をみせてくれました。
良かったです。じわりと涙がにじんでしまいました。
人はいつか死ぬもの。早いか遅いか、緩慢か突然か・・先の長いページをめくる間にじっくり考えさせてもらいました。

星5つでない理由は、ゆっくり進むストーリー展開が苦手なひとも多いだろうことから-1としました。個人的には五つ星。

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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 驚異の訳文, 2003/1/9
レビュー対象商品: 航路(下) (単行本)
「読みつづけるのが苦痛」と評する向きもあるようだが、これは厳しすぎる。というか、本書をこきおろす人は、間違いなく少数派。結末希求型の「噛まずに丸呑み」する肉食恐竜型読書をなさる向きには、たしかに合わないかも。本書は、大作映画みたいにじっくり楽しむべき。所々のノリは、「ER(救命救急室)」とかの海外ドラマのソレ。行くたびに閉まっているレストランも、シチュエーション・コメディのギャグだ(観客の笑い声はしないけど)。一方、訳文がショッキング。翻訳ものというと、何度も読み返さないと分からないような文章にたびたび出くわすが、本書にはそれがまったくない。未舗装のガタガタ道でなく、高品位舗装の滑らかさ。じっくり歩いてよし、全力で駆けるもよし。どんな読書スタイルもストレス、ゼロ。ちりばめれた伏線の数々が、一挙に収束。傑作小説なんだけど、熱いコーヒーや冷たいペプシ、ポップコーン、クラッカーにスニッカーズなんかを片手に、泣いちゃったりするのも正解だ。
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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 エンタテイメントの王道, 2002/10/20
レビュー対象商品: 航路(下) (単行本)
主題、副題の組み合わせは巧みで、テーマの大きさに飲まれることなく見事に描ききっている。感情移入しやすい登場人物には愛着が湧き、読み出したら止まらないストーリーテリングの妙は途切れることはない。特にいくつかの見せ場は非常にスリリングでハイテンションだ。

人間の意志や生命の神秘さへの探究心が刺激され、深く心に残る結末もいい。知性、感性、表現技術、どれをとっても一級の娯楽小説で、読んでハズレなしだと思う。

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