かなりポップなミステリーものです。設定が練りこまれており、その謎に向かっていく過程で好奇心がそがれる事は無く、最後まで楽しく読めました。
話の大筋としては、曾孫が財産を巡って謎解きをしていくというもの。
個性的な登場人物やお茶目な言動が作品全体にユニークさを出していて、楽しめると思います。
謎解きに関するキーワードに関しても、解説が丁寧であるので、全く理解できない、という事はまずないかと思います。
落ちも、ここまで来てこうするか!と思うものでした。
笑いもあり、シリアスもあり、文体も全体的に気持ちのいい読み味だったのが好印象です。
まさにメディアワークス文庫が目指す所の内容・志向性だと思います。
書店で見かけたら、是非最初の数ページをめくって頂けたらと思います。
カバーイラストが大変強烈ですが、読み進めていくとなぜか愛着が生まれてくるから不思議ですね。
作品の世界観をよく表しているなぁと、とても気に入っています。
主人公は大学院生ですので、やはり同世代にお勧めしたい一冊です。