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舞踏会の手帖 [DVD]
 
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   36歳にして未亡人になってしまったクリスチーネ(マリー・ベル)は、身辺を整理していた際、20年前の日記を発見する。亡き夫からは他の男性との交流をまったく許されていなかった彼女は、もう一度人生をやり直す糸口として、18歳で初めて舞踏会に出たときに出会い、彼女に愛をささやいた男たちを訪ねる旅に出る…。
   名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督が、遠き過去へと思いを馳せる女性のノスタルジックな思いをモノクロならではのめくるめく映像美で描いた秀作。過去のロマンティシズムと現実のリアリズムの対比も素晴らしい。『外人部隊』で知られるマリー・ベルの美しさ。彼女が遭遇する大小さまざまなエピソードにはピエール・ブランシャール、フランソワ・ロゼー、ルイ・ジューヴェなど名優がずらりそろえられている。ヴェネチア国際映画祭最優秀外国映画賞受賞。(的田也寸志)


内容(「キネマ旬報社」データベースより)

巨匠J・デュヴィヴィエが、一人の女性が体験するペシミスティックな現実を描いた名作。未亡人・クリスティーヌは、20年前の舞踏会の手帳に記された男たちを探す旅に出る。彼女は変わり果てた彼らを目の当たりにすることに…。トールサイズ仕様。

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5つ星のうち 5.0 「美しい過去」と「無情な現実」の対比, 2004/1/8
ふとしたことから俳優ルイ・ジューヴェを知り、彼の出演作を是非観たいと思って手にしたのが本作品です。

中年の未亡人が、16歳という若さの絶頂にあった時に舞踏会で共に踊った男たちを、当時の手帖を頼りに訪ね歩くという筋立て。要は、記念写真やアルバムを開いて「あの人、今頃どうしてるかな」と想う、誰もが経験するあの感覚を具現化したストーリーです。弁護士志望だった男は、怪しげなナイトクラブ経営者となり、今でも耳に残る甘い恋を囁いた男は、どこにでもいる美容師。。 「美しい過去」と「無情な現実」の対比を、決して重くすることなく程良いテンポで描いています。上述のジューヴェを始めとする個性豊かな役者陣がそれぞれに存在感溢れる演技と語り口を披露し、ハリウッドの大作映画を観て育った私でも(だからこそ逆に、というべきか)、十分に楽しむことができました。

「戦前のフランス映画」と聞くとお堅いイメージが湧くかもしれませんが、決してそんなことはありません。むしろ、観賞後にはほんの少し気持ちが軽くなる、そんな一服の清涼剤的な作品です。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 古典の名作を楽しむ, 2002/11/3
 僕の世代からするとこの作品はまさに古典といえるほど古い。たしかに状況を把握するのについていけない部分もある。しかし、現代でも通用する要素をもった作品であることもまた事実だ。

 かたちとしてはオムニバス形式になっている。未亡人がかつて舞踏会で相手をした男たちを一人一人訪ねていくストーリーだ。全体の雰囲気は実に淡々としているのだが、サスペンス的なものもあれば、コメディ的なシーンもあり、様々な物語が楽しめる。

 個人的にお気に入りなのはルイ・ジューヴェ演じるピエールの話。個性的なこの俳優には誰もが引き込まれるはずだ。
 派手な大作に飽きた人は、秀逸な短編小説集を読む感じでこの作品を味わっていただきたい。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ジェリービーンズのようなオムニバス, 2009/1/25
By ピュア (東京都港区) - レビューをすべて見る
16歳の舞踏会で愛を囁いた男達に愛に行く物語。自殺した者、弁護士からヤクザに
鞍替えした者、修道士になった者、等々。様々な味の詰まったジェリービーンズの
ようなオムニバス映画である。私は、大統領になる夢を語りながら県会議員になり、
女中と結婚する陽気な男の話が面白かった。

今から30数年前、寺山修司が選者の詩集に、この映画の「舞踏会の手帖」という
タイトルを彼自身が命名していたことを、ふと思い出した。
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