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舞姫 (新潮文庫)
 
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舞姫 (新潮文庫) [文庫]

川端 康成
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

舞台の夢をあきらめた過去の舞姫波子と、まだプリマドンナにならない未来の舞姫品子の母子。もとは妻の家庭教師であり、妻にたかって生きてきた無気力なエゴイストの夫矢木と両親に否定的な息子高男。たがいに嫌悪から結びついているような家族の中に、敗戦後、徐々に崩壊過程をたどる日本の“家”と、無気力な現代人の悲劇とを描きだして異様な現実感をもつ作品。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

川端 康成
1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。’72年4月16日、逗子の仕事部屋で自死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 318ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1954/11)
  • ISBN-10: 4101001073
  • ISBN-13: 978-4101001074
  • 発売日: 1954/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー
きわめて重い現実とエゴイズムに加え、微妙な感情の機微が明確に描かれている。
踊子である母娘と、一見無気力な父、少々攻撃的な息子が、家族の構成要因。

仏像の手の形を、踊りで表現しようとする下りなどは、想像しただけでも、大変美しい。
ただ、一方では、非常に儚い現実が、平行して進んでいる。

父は一見無気力で、話が口先だけの様に捉えられている。
著者は、けっして、そうではないという事を、行間に臭わせている。
父は父なりの、現実的および心理的な苦労を「強いられて」きたのだ。
それを理解しようとはしないで、家族は父を半ばないがしろにし、攻める。

やむを得ないかも知れない。
現在にも通じる、現実的成り行きでもある。

バレエ音楽とともに、崩壊してゆく家族が、華麗に描かれる。
その儚さと、重い現実に圧倒される。

なお、巻末に三島由紀夫氏による興味深い解説が付記されている。
私個人としては、大部分は成る程と思い、唸らされ、一部では異なる感想を持った。
ただ面白いのは、三島氏が、この作品中の、ごく短い、美少年の登場人物の下りを賛美している点だ。
いやはや、、、。

川端文学の卓越した美と、現実の壁を感じさせられる傑作だ。
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大好きです! 2005/12/13
By アコ
戦後の日本の美しいバレリーナの母娘の姿が、美しい日本語で語られています。特に女性の服装や、ちょっとした所作などの表現はすばらしく、何度読み返してもうっとりとします。夫婦のありかたや家族愛など、現代でこそ読みたい内容だと思います。
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