この作品が掲載されているダ・ヴィンチをたまに読むもので、最初はそれが出会いだった。前後の話を知らずに読んだのだが、その時、金欠だった私は、このコミックスは買わずにおこうと思ったのだ。なぜなら、おそらく買い始めたら最後、揃えずにはいられなくなるだろうという予感があったからである。(結局やはり、1巻を買った翌日、10巻まで一気に買う羽目になった)
私は、この作品を読むまで、山岸涼子先生を存じ上げなかった。その過程を勿体ないと思うほど、この方のマンガはすごい。とりわけこの『舞姫‐テレプシコーラ‐』は、マンガもバレエも興味が無い人にも、勧めたくなる話だ。
女性の憧れ、バレリーナを目指す少女たちの、日本における現実という名の試練は、読んでいてぞっとする。こういう言い方はおかしいが、主人公の姉妹また、取り巻く登場人物の行動の動機全てに納得してしまう。だからこそコワイ。
他の方々が十分書いていらっしゃるとおり、この10巻はこの上なくショッキングだった。今日発売されたダ・ヴィンチに、萩尾先生が、“金子先生が学校に来たあのシーンで切られ、次の回が待つのが長かった”との内容のことをコメントされている。たしかに、そこで切られたらたまらない。1巻まとめて読めてよかったと心底思う。これから買おうと思っている方、悪いことは言わないから、1巻から順に読むべきだ。間違っても10巻から読まれないように。
第2部で、あの空美ちゃんがどういう形で登場するか、コリオグラファーとしての六花ちゃんがその後どうなったか、とても楽しみだ。(でも、コミックスでまとめ読みするなら大分待たなきゃいけない…)