本巻も面白く読んだが、云いたいことも多かったであろうせいか、頭の中が整理されずに様々な事実が錯綜したまま読み終えてしまったという感じ。今度はメモなど取りながら、再読三読したいところ。
「夜は真っ暗で何もすることがない。おのずと天を仰ぐ。目に入るのは無限の星たち。すると徐々にいろんなことが分かってくる。方角、季節、天気の予想すらつく。人は天を動かせないが、天は人を動かす。だんだん自分たちは、天に支配されているという実感が湧くんですな」(45頁)。
「本当のことを言うと、僕は伊都国王こそカーツ大佐の中のカーツ大佐である秦氏勢力に守られながら東征した「神武天皇」のモデルではないかと確信しているのです」(290頁)。
「剣の形は対馬島を象り、銅鏡は壱岐島の隠喩なんです。そして男性であり女性です」(306頁)。
それにしても、日本史上天皇不在の期間が70年間もあった(西暦170年〜270年の神功皇后の時代、194頁・220頁)とは知らなかった!そもそも偽史であるが故なのか、史書編纂の手違いなのかは勿論不詳であるが、ここは為になった。
また、(1)ユダヤ人=天狗伝説(166頁)や(2)映画『地獄の黙示録』からの類推(264頁)、(3)対馬島がその形状から「銅剣」(=熱田神宮)であり、壱岐島が「銅鏡」(=伊勢神宮)であるとの比定(305頁)にはアッと云わされた。いずれにせよ、個人的には、日本の古代史への興味をますますかき立てられた一書であることは間違いありません。